2005-09-24 [J]
■ 松島みどり衆議院議員について
松島みどり衆議院議員の選挙公約と、第162回国会法務委員会での発言について(kitanoのアレ - ゲームと漫画の規制に取り組む松島みどり議員 経由)ちと、コメントしてみたり。
まず、選挙公約ですが……
○凶悪犯や性犯罪者は、犯人の年齢などにかかわらず実刑とし、再犯のおそれがなくなるまで刑務所から出さない法制度を作ります。
○入国審査で指紋を採取し、犯罪のおそれのある外国人を入れません。
○性犯罪者の刑務所出所後の情報を学校関係者や地域の防犯パトロール隊に知らせるとともに、イギリスやアメリカの一部の州のように出所者の身体にGPS(居場所を把握する装置)をつけさせ、子供のいる場所に接近したら、逮捕する制度を作ります。
○暴力シーンなどのあるコンピューターゲームやテレビ番組、漫画の子供への影響を調査し、規制強化に取り組みます。
○外国人受刑者をすみやかに外国に送り返し、母国で服役させられるよう中国やイランなどと条約を結びます。
[子供たちに残せる改革を 治安回復より引用]
相容れねぇ〜〜
『暴力シーンなどのあるコンピューターゲームやテレビ番組、漫画の子供への影響を調査し、規制強化に取り組みます。』……って、調査結果が出る前から規制を強化すること決めてるし……
あと「犯罪者と外国人には人権は要らない」タイプの典型っぽいですね、この方。厳しい刑罰を適用させたいなら、それ相応のデータの一つでも出して欲しかったり。
続いて、法務委員会での発言ですが……
今後、監獄法を改正して、先ほど申しましたように、刑務所で性犯罪者などに適切な教育がなされたとします。この教育も、これからどういう教育がふさわしいのか、今までやってこなかったことをプログラムを組むわけですから、非常に難しいことだとは思います。
しかしながら、これをきちっとやったとしても、ほかの犯罪と違って性犯罪という特殊な犯罪、特に小児性愛という問題については、専門家の中にも、例えば精神科医やあるいは心理学者など専門家の中にも完全に治すことは難しいという見方もございます。決められた刑期の中で教育をした、その教育をする側が、この受刑者は完全に治っていないかもしれない、また社会に出たときに同じ犯罪を犯すおそれがあると心配することはあり得ると思います。
刑期というのは、何年間、とにかく刑務所へ入っている、拘束するということを定めているわけですが、その間にそういう癖というか病気というかが治るとは限らない。そうした場合に、そのまま刑務所を出すのか、そして晴れて天下で自由に行動させるのか。私は、非常に怖いことだと思っております。
そこで、質問でございます。
刑期満了後の保安処分、保護観察処分というものがとれないか。例えば、外国に例を引きますと、ドイツのように、刑期満了後も必要ならば、この必要というのはだれが判断するのかはこれからまたの話でございますが、必要ならば精神病院に入院させるなどの措置をとることはできないのかということが一点。
そしてまた、ついでに外国の例を引きますと、アメリカ式の情報公開。アメリカもいろんなレベルに合わせて、一番情報公開する場合はホームページで地域の人も見ることができるようになっているようでございますが、そういった情報公開。あるいはイギリス式の、GPSというのを用いて、警察による監視システム。こういう元受刑者は子供たちがいる学校や公園の近くに寄ってはいけない、そうした場合にはセンサーが働いてブザーが鳴って逮捕されるというような、そういうことを考えるかどうか。
[第162回国会 法務委員会 第2号より引用]
このしと「性犯罪の再犯性は他の犯罪に比べ高いとはいえない」とか「ミーガン法的な情報公開措置を取る方が、再犯までの期間が短縮される傾向がある」とか「認知行動療法により、再犯率を下げる事が出来るというデータがある」とか、そーゆー事は調べてないんだろうなー。
……どんな対策やるにも金はかかるんだから、もちっと調べてから発言して欲しかったり。