2007-01-14 [J]
■ 禁句だったかしらん?
ファミレスで飯を食べていたら、横の席にいた母娘の娘の方が、帰りしなに「紐の付いた小さいカードのようなもの」を落とした。
母娘はそれに気付かず、急いでいるのか足早に歩いてゆく。
「紐の付いた小さいカードのようなもの」が何かは分からなかったが、母娘にとって大切なものかもしれず、私は慌ててその「紐の付いた小さなカードのようなもの」を拾い、母娘を追いかけようとした。
その際「紐の付いた小さなカードのようなもの」に刻まれていた「合格祈願」の文字が図らずも目に入る。
そうか、この「紐の付いた小さなカードのようなもの」は、「合格祈願のお守り」だったのか。
私にはお守りを持つという習慣が無かったが、受験シーズンのこの時期、「合格祈願のお守り」は娘さんにとって大切なものかもしれない、そう考えた私は追いかける足を早めた。
幸いにも、レジでの会計の為に母娘は立ち止まっており、拾った「合格祈願のお守り」を渡す為に声をかける事が出来た。
「これ、落としましたよ」。
……
「ありがとうございます」と礼を述べながら、「落とした」ものが「合格祈願のお守り」だと分かった時の、娘さんの微妙な表情の変化を、私は忘れない。
受験生の皆さん、受験、頑張ってくださいね!