2007-03-05 [J]
■ 暴力的TVゲームと殺人
暴力的なTVゲーム、殺人につながらない=米調査
殺人シーンなどが含まれる暴力的なテレビゲームと子供の行動との因果関係については未だはっきり結論づけられてはないが、暴力的なゲームが子供を殺人に駆り立てるのではない、という研究結果が明らかになった。
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南カリフォルニア大の社会学者カレン・スターンハイマー氏は、若者の暴力をテレビゲームのせいにする人々はそのほかの重要なことを見過ごしている、と指摘する。
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スターンハイマー氏が青少年の犯罪に関する新聞報道とFBIの統計を分析した結果、「Doom」とそれに類似する残虐なタイトルのゲームが発売されてからの10年で、米国における若者の殺人罪での検挙率は77パーセント減少した。
[Yahoo!ニュース(3月4日17時44分配信) - 2日 ロイターより引用]
表現規制反対派にとって有り難いニュースですが「暴力的なTVゲーム、殺人につながらない」との見出しは、やや言い切り過ぎかも。
この手の話題を見ていて気づくのは、アメリカでは客観的に見てゲームと犯罪の極端な相関関係に懐疑的な研究が出る割に、アメリカ生まれのメディア・娯楽と言うべきゲームへの反発を露骨にしている大陸ヨーロッパの姿ですね。<br><br> 児ポ法の件も、世界中の小児性犯罪や児童買春を日本のエロマンガのせいにしてしまおうと言う西洋人やその尻馬に乗ったバカな日本人の陰謀に思えて来た……疲れてるなあ。
エロマンガ弾圧に関しては、西洋人云々より日本の規制派のマッチポンプによる所が大きいかと。
では訂正します。「世界中の小児性犯罪や児童買春を日本のエロマンガのせいにしてしまおうと言うバカな日本人の陰謀」と。しかし規制派のマッチポンプ抜きにしても、日本のマンガやアニメに対する西洋からの批判には人種差別入ってないと言えませんぜ。
日本産非暴力的アニメの評判の良さや、アメリカ産暴力的ゲームに対する風当たりの強さを考えると、人種差別はほとんどカンケーないんじゃまいか。
日本のゲーム誌で、洋ゲーを持ち上げるためのマクラに「萌え系」のゲームをこき下ろしているのを見る度「そんなに名誉白人になりたいか」と思っていた時期があったのでつい。<br><br>>アメリカ産暴力的ゲームに対する風当たりの強さ<br><br> これって、全米ライフル協会とかバチカンの圧力だからなあ……。後者はヨーロッパのアメリカに対する反発も背景にありそう。
>後者はヨーロッパのアメリカに対する反発も背景にありそう。 <br><br> というよか、自国に育っていない文化に対する想像力の欠如でしょう。ヨーロッパでは外貨を稼げる程の暴力的メディアがあまり作れなかったので、それらのメディアを規制しても「自分の腹は対して痛まない」し。