2004-02-21 [J]
■ 必見ニュース
少し古いですが、最近の「犯罪の急増」と「検挙率の低下」のカラクリが良く分かるニュースです。
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「刑法犯認知全国1位の大阪 「不良債権」の清算で急増」
犯罪の「認知」とは、告訴・告発、110番通報などによるもので、全体の8割が被害関係者からの被害届。これらを「発生原票」というものに記載すると犯罪統計で認知に計上される。ところが、これまでは警察署で被害届を受理しても、すべてを発生原票に記したわけではなかった。書き込むかどうか、警察官の判断が介入したのだ。
大阪府警の内部文書によると、警察改革要綱が発表された翌月の00年9月、刑事部長名で「犯罪として問えるものはすべて受理し、犯罪統計に上げること」との通達を出した。そして明らかにその月から刑法犯認知件数が増加した。
(毎日新聞2002年2月22日東京朝刊から)
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昔の「検挙率の高さ」は警察の誤魔化しに依る所が多かったのでしょうね。
2004-02-25 [J]
■ コンビニ強盗殺人?
被告の無期懲役確定へ 東京駅のコンビニ店長強殺事件JR東京駅構内で02年7月、コンビニエンスストア店長の桶田順彦さん(当時33)が刺殺された事件で、最高裁第三小法廷(上田豊三裁判長)は、強盗殺人罪に問われた無職大森秀一被告(35)の上告を棄却する決定をした。二審の無期懲役が確定する。決定は23日付。
一、二審判決によると大森被告は02年7月21日午前6時50分ごろ、東京駅構内にあるコンビニエンスストアで、パンなどを万引きして逃走。追いかけた桶田さんに取り押さえられたため、ナイフで刺殺して逃げた。
(asahi.com 2004/02/24)
http://www.asahi.com/national/update/0224/044.html
果たしてこれは、「強盗殺人」事件なのでしょうか?
過去にはこの手の事件は「窃盗+傷害致死」事件として処理されていました。(※)
「凶悪犯罪が激増」の背景には、このような過度の「厳罰化」の影響もあるので注意が必要です。
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(04/2/26 追加)
(※)『「窃盗+傷害致死」事件として処理されていました』は、早とちりかも知れないです。
2004-02-26 [J]
■ 強盗
刑法のお勉強メモ
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(強盗)第236条 暴行又は脅迫を用いて他人の財物を強取した者は、強盗の罪とし、5年以上の有期懲役に処する。
(事後強盗)第238条 窃盗が、財物を得てこれを取り返されることを防ぎ、逮捕を免れ、又は罪跡を隠滅するために、暴行又は脅迫をしたときは、強盗として論ずる。
(強盗致死傷)第240条 強盗が、人を負傷させたときは無期又は7年以上の懲役に処し、死亡させたときは死刑又は無期懲役に処する。
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「コンビニで万引きした後、逃走中に突き飛ばす」のは、『事後強盗』で、それは『強盗』と同じなのか……んで、打ち所が悪かったら無期懲役になる場合もあるのか……
うーん……変な感じ。
2004-02-28 [J]
■ 『ゲーム脳の恐怖』の恐怖
『「斎藤環氏に聞く ゲーム脳の恐怖」のGoogleランクを上げよう』運動
精神科医である斎藤環氏はbk1の書評で、「著者の森さんという方は、脳波の初歩的知識すらない方」だと言っています。
かねてから「ゲーム脳の恐怖」に疑問を持っていたゲイムマン氏による斎藤環氏へのインタビューが「斎藤環氏に聞く ゲーム脳の恐怖」です。ここでも、「ゲーム脳の恐怖」が科学的にみて無根拠であり、著者の思い込みと不正確な実験と出鱈目な解釈からなる産物でしかないということが記述されています。
ところが、なぜか「ゲーム脳の恐怖」は世間では強力な影響力を持っているようです。
そんな状況に対抗するための武器の1つとして「斎藤環氏に聞く ゲーム脳の恐怖」の存在を少しでも広めるために『「斎藤環氏に聞く ゲーム脳の恐怖」のGoogleランクを上げよう』運動を提唱します。
[woods’wiki - GameBrainより引用]
と、言う事なので、「斎藤環氏に聞く ゲーム脳の恐怖」にリンクしませう(´ー`)ノ>皆様