2007-06-12 [J]
■ 『精神障害者の犯罪』を考える
読んだ。
自身を「慎重派*1」と言うだけあって、データの読み方等が、やや「慎重派」によっている所があるものの、データの提示の仕方などは極力中立的となるように気を付けている感があり、個人的には好感が持てました。
内容的にも、データや判例が満載で読み応えがあり。非常に面白かったです。
*1 「精神障害犯罪者」の処遇についての立場の違いを、犯罪関連データの捉え方や特殊病練の創設に関する考え方の違い等により、「開放派」と「慎重派」に分ける著者独自の分類。「慎重派」は殺人や放火などの検挙人員比率の高さや、精神障害犯罪者に占める反復群と再犯率の高さを指摘し、「開放派」は刑法犯の検挙人員比率の低さや、犯罪特殊病練の創設の弊害を主張していると、著者は見ているようです。←この、「開放派」と「慎重派」の分類に関する私の注釈は、本文を正確に引用した訳ではありませんので、不正確です。予めご了承下さいませ。