2010-04-28 [J]
■ Q&A?
ネーム中につき、話題に乗り遅れてしまいましたが「東京都青少年の健全な育成に関する条例改正案質問回答集」だそうです。
○「みだりに」=「正当な理由がなく」
正当な理由とは、例えば、レイプ事件の裁判員裁判において、裁判員の方に被害状況を説明するため、再現写真の代わりに、その被害場面をイラストで書き表す場合などを指します。
○「性的対象として」=「読者の性的好奇心を満たすため」
例えば、ストーリー性が低く、性行為のシーンばかりが頻繁に出てくる、一話、一冊の大部分が性行為のシーンばかりの作品のように、性行為のシーンを「売り」にしていることを指します。いわゆる「エロ漫画」と呼ばれるもののことです。
○「肯定的に」=「不当に“賛美”または“誇張”して」
「不当に賛美」とは、例えば、小学生が「大人との性交を喜んで受け入れている」「大人に対し、性交を誘っている」場面などの表現を指します。したがって、主人公が子供時代にレイプや性的虐待に遭ってトラウマを負っている、という設定における回想シーン等は、含まれません。
また「不当に誇張」とは、性行為のシーンが、ストーリー上不必要なほど強調されたもの、延々と描写されたものや繰り返し描写されたものを指します。
[青少年の健全な育成に関する条例改正案 質問回答集|東京都より引用]
「みだりに」の解釈は一般的な条文解釈っぽいですが、「性的対象として」の説明は微妙な気がします。でもって「肯定的に」を「不当に“賛美”または“誇張”して」とするのは条文解釈としてはカナリ難しいのではないでしょうか。
既に色んな方が指摘されておりますが「だったら条文にそう書けや」としか言いようがありません。