2010-05-07 [J]
■ 痴漢集中取締における再犯者率
痴漢検挙77人、29人が再犯 首都圏集中取り締まり
警視庁と埼玉、千葉、神奈川の1都3県の警察が4月15〜21日に実施した電車内や駅構内での集中取締週間に、痴漢や公然わいせつなどの現行犯で78件、77人が検挙されたことが6日、警察庁のまとめで分かった。逮捕者は49人。容疑者の中には、捜査員が犯行を確認した直後、再び同じ車内で別の被害者に対し犯行に及んだ者も1人いた。
一方、検挙された77人のうち、痴漢や強制わいせつでの検挙歴がある者は37・7%にあたる29人で、平成21年の全刑法犯中に占める再犯率(32・6%)を上回っており、痴漢・強制わいせつ犯罪の再犯性の高さが裏付けられた。
[5月6日(産経新聞)より引用]
産経新聞によると『平成21年の全刑法犯中に占める再犯率(32・6%)を上回っており、痴漢・強制わいせつ犯罪の再犯性の高さが裏付けられた。』とのことです。
しかし、奥村弁護士も指摘されておりますように、こういった集中取り締まりでは『実績を上げるために、常習犯をマーク』するので、集中取り締まりの検挙者における再犯者の割合が高くなるのは当然であり、今回の集中取り締まりにより『再犯性の高さが裏付けられる』事はありません。
あと『平成21年の全刑法犯中に占める再犯率(32・6%)』との記述ですが、こちらも「再犯者率」です(念のため)。
ミーガン法的なものを導入したい警察は、どうしても「性犯罪は再犯性が高い」と言い張りたいようですが、新聞各社もいちいち引っかからないで欲しいものです。