2010-06-01 [J]
■ ユニセフ緊急アピールについて
5月27日の日本ユニセフ協会の緊急アピール「児童ポルノがない世界を目指して」が、以前のキャンペーン(継続実施中)に比べ、大幅にマトモ……というか、いわゆる規制反対派の意見──「架空表現についての記述を無くした」「被害児童の保護や支援について訴える」「警察による取締りの強化を訴える」──等、をカナリ取り入れてて、ある種驚いたり。
ブロッキング云々等、アピールの全てに賛同できる訳ではないですし、都条例の反対運動を受けての一時的なものかもですが、被害児童保護について盛り込むようになった事は、素直に評価したいです。
2010-06-04 [J]
■ 意見送付〜
児童ポルノ排除総合対策の策定に向けた御意見募集に、意見送りますた。
要点としては
創作物の規制及び規制の為の調査に反対。
児童ポルノの所持罪導入、虐待性が画像等の情報により容易に判断できない児童ポルノの取得罪導入やブロッキングの導入等についても、原則的に反対。
反対の理由
『被害者のいる児童ポルノ』は排除されるべきだが、児童ポルノの所持罪導入、虐待性が画像等の情報により容易に判断できない児童ポルノの取得罪導入やブロッキングの導入等は、弊害が大きい割に効果が薄い。
創作物は児童ポルノではないため創作物規制は弊害しかない。
こんなカンジで。
細かい所では、
『1 児童ポルノの排除に向けた国民運動の推進』の、⑥の『「女性に対する暴力をなくす運動」における取組』は「児童ポルノ」と混同すべきではないので、削除すべき。
とか、
『3 インターネット上の児童ポルノ画像等の流通・閲覧防止対策の推進』の、④は強く反対。
アドレスリスト作成時の情報提供元は、原則として警察庁及びインターネット・ホットラインセンターから。そして、アドレスリスト作成管理団体の委員の選定や監督を執り行う児童ポルノ流通防止協議会の事務局は、警察庁の天下り団体である財団法人インターネット協会。←ココは、国と特に密接な関係がある特例民法法人で、警察庁からの業務委託によるインターネット・ホットラインセンターの管理・運営も請け負ってる。
こんな状況で『アドレスリストの作成、維持・管理、提供等を民間のイニシアティブにて行う』のは無理。
そもそも児童ポルノ流通防止協議会には、創作物規制等や児童ポルノの過剰規制等を望む者や団体の代表者が多く、公平性を保ててない。公平性を保つために規制に反対や慎重な立場の法律専門家や学識関係者ももっと入れるべき。
みたいな感じで。
コピペ不可ですが、皆さんもどしどし送りませう(追記:締め切りは、6月7日(月)12:00です)。
2010-06-07 [J]
■ 5年再犯率〜〜
性犯罪再犯 740人中113人 情報提供制度に限界:社会
子どもを狙った凶悪な性犯罪の前科がある者の情報を法務省が警察庁に提供する制度が始まって五年たった五月末現在、情報提供があった七百四十人中、延べ百十三人が再び性犯罪で摘発されていたことが三日、警察庁のまとめで分かった。うち延べ四十五人は子どもが対象だった。
制度は、十三歳未満の子どもに対する強姦(ごうかん)や強制わいせつなどの罪で服役後、出所した前科者について、法務省が警察庁に氏名や住所などを提供。同庁が継続的に所在を確認する。出所者の社会復帰、更生の妨げにならないよう本人や周辺への直接の接触は避けているといい、「再犯防止の観点からは制度上、限界がある」(同庁幹部)としている。
[東京新聞:(2010年6月3日 夕刊)より引用]
『延べ四十五人は子どもが対象』ですが、元資料である警察庁の子ども女性安全対策班の活動状況等についてをみると、実人員は43人のようです。
という訳で、今回の調査では『子どもを狙った凶悪な性犯罪の前科がある者』が5年以内に再び、子どもを対象とした性犯罪で検挙された率が5.8%となったようです(大人も含めた性犯罪の再犯は実人員がハッキリしませんが大体15%)。
ヤハリ、過去に散々言われた程の再犯性は無いようですね。ちなみに再犯率に近い数値である再入(所)率は窃盗は23.7%、全受刑者の再入率は32.9%です(2005年当時)。念のため。
6月3日の朝日新聞の記事によると、『2度以上の再犯*1で立件されたケースでは、性犯罪が半数を占めた』とあり、再犯者の約6割が対象年齢を”子ども以外”に上げていますので、子どもを護る為であれば『暴力的性犯罪の出所者情報』は『子ども対象』に限るべきではなく、「暴力的性犯罪累犯者」に絞り込む方が効率が良いのではと感じますです。
まぁ、(再犯性が高くないにも関わらず)性犯罪だけが特別視されるのはどうなんだろうかな〜? とは思ってしまいますが。
*1 「『子ども対象・暴力的性犯罪出所者』による2度以上の再犯」です
2010-06-09 [J]
■ 修正案?
性描写規制で修正案提出へ 都議会自公、文言手直し
子どもを性行為の対象にした漫画やアニメを規制する東京都青少年健全育成条例の改正案について、都議会自民党と公明党は8日、条文の文言を変更した修正案を9日に議会に提出することを明らかにした。
石原慎太郎知事も分かりにくいと批判した18歳未満の登場人物「非実在青少年」は「描写された青少年」に変更した。最大会派民主党は「引き続き撤回を求めていく」としており、自公との合意は困難とみられる。
[47NEWS 2010/06/08 共同通信より引用]
『描写された青少年』だと、実写も含まれますね(追記:実写は含まれないようです。これで、都知事原作の映画もOKだネ!)。
さておき、小手先の文面変更っぽいですが、『最大会派民主党は「引き続き撤回を求めていく」としており、自公との合意は困難とみられる』との事で、取り敢えず「6月危機」は避けられそうかにゃ?
_ 神聖ナチス帝國大佐H [どうも、御久し振りです。 それより、例の東京都の悪条例法関連ですが、あの石原氏の人を馬鹿にした発言は本当に聴いている..]
2010-06-16 [J]
■ 本会議でも否決
されまんした。
都議会 育成条例改正案を否決
東京都議会は最終日の16日、本会議が開かれ、青少年健全育成条例の改正案が否決され、閉会しました。本会議の終了後、石原知事は「目的はまちがっていないので、もう一度出し直す」と述べました。
[NHKニュース(6月16日 18時5分)より引用]
次は9月〜〜
という訳で、コチラの署名まだの方、是非とも一筆おながいします。
[6/20追記] 署名終了しまんした。
2010-06-17 [J]
■ 公明党本部のスタンス
青少年健全育成条例についての公明党本部のスタンスが明らかになりまんした。
悪質漫画から子ども守れ
〔……〕
公明党の橘正剛議員は知事提出の全議案に賛成の立場から討論を行った。
橘議員は同条例改正案について、子どもを児童ポルノやインターネットによる被害から守り、子どもを性の対象として扱う悪質な漫画などを「子どもに見せない、売らないようにすることは、当然の取り組みである」と強く主張。民主党が求め、今年の第1回定例会で継続審査になったにもかかわらず、14日の総務委員会で、公明党と自民党が提出した同条例改正案の修正案に対し、「反対を表明し、対案も示さないまま否決するという暴挙に出た」とし、民主党の対応を厳しく糾弾した。
[公明新聞:2010年6月17日付より引用]
公明新聞紙上では、今回の青少年健全育成条例改正案について(チェックしてきた範囲では)これまで一行も書かれてきませんでしたが、やっとこさ「規制する気マンマンですよ」という事を紙上で主張してきました*1。公明新聞は党の機関紙ですから、これが党本部のスタンスという事を示していると思います。
これで、(いつかある都議選だけでなく)参院選でも、公明党には絶対に入れる訳にはいかなくなりましたね。
それにしても『反対を表明し、対案も示さないまま否決するという暴挙』とか、アホか。賛成派と反対派の参考人に意見聴取した結果、『付け焼刃の修正じゃダメ』だと分かったモノに対しての反対なんだから、否決するのが当然だろが。
*1 賛成署名がソコソコ集まってきてるから、自信付けちゃったのかも。
2010-06-23 [J]
2010-06-24 [J]
_ 神聖ナチス帝國大佐H [どうも、御久し振りです。 さて、石原のおっさんですが例のオタク文化弾圧条例法に関連する会見で「こういうもの(エロもの..]
2010-06-29 [J]
■ 参院選投票先
私はとりあえず
比例区は 保坂のぶと 候補に投票します。
埼玉選挙区では 大野もとひろ 候補に投票する予定です。
比例区の保坂候補はいわずもがなの「オタクの味方」ですが、現時点で自公民の4人(民主は2候補擁立)で3議席を取りあう形となってるっぽい埼玉選挙区では、(自民候補は規制派だし、公明候補はそもそもNGなので)民主候補しか投票先がなかったり。
大野もとひろ候補にメールで問い合わせた感じでは、少なくとも積極的規制派出はなさそうっぽかったので、とりあえずの投票先としますた。現職の島田ちやこ候補でもいいんですが、メールの返事が来てないので判断保留ちうです。
_ 神聖ナチス帝國大佐H [どうも、御久し振りです。 一部、ペンネームが改名しましたので、宜しく御願い致します。 何か、うめたろーさんが紹介した..]
_ うめたろー [ 例えアグネスさんが山口貴士弁護士と対談されたとしても、アグネスさんの「ロリエロ漫画を規制したい」という気持ちは変わ..]