■ 「子ども対象・暴力的性犯罪の出所者」の再犯等に関する分析

が、警察庁から出まんした。

「子ども対象・暴力的性犯罪の出所者」の再犯等に関する分析平成22年11月(PDFファイル)

修羅場につき、時間が無いのでざっくりと上記分析についての感想をいうと、（おそらく警察庁生活安全局がまとめたであろう）IとII（1〜12ページ）は、「子ども対象・暴力的性犯罪の出所者の危険性を、浮き彫りにしたくてしょうがなさ過ぎ」るのか、分析方法や書き方などに問題があるものも多々あるように感じました。

（科学警察研究所犯罪行動科学部がまとめたと思しき）III（13ページ以降）は、分析としてしっかりしてる感じ。

報道各社の記事ですが……

子供への性犯罪、再犯者の過半数が「出所後１年未満」２６人が所在不明

＜子供対象の性犯罪＞満期出所者、再犯２倍…仮釈放に比べ

出所者への面談を検討＝情報提供制度を検証―子供対象の暴力的性犯罪・警察庁

子供への性犯罪、再犯の５４％が出所１年以内

子どもへの性犯罪、出所者７人に１人再犯

ざっくりとみた処、ヤハリ書き方や分析の捉え方等にチラホラと問題も。

ＴＢＳの『子どもへの性犯罪、出所者７人に１人再犯』は、再犯性を過小に見積もってしまう恐れがあるかも。

読売の『２年経過すると８０％が摘発された』の書き方はちとアホっぽい感じ。この書き方で行くと「５年経過すると１００％」になるし。

産経の『制度対象前の性犯罪の検挙暦は１回が２４人で最多。続いて３回１８人、２回１５人と再犯傾向が顕著に表れた』は、文意が読み取りにくい……

取り敢えず、今はこれだけで精いっぱい……

後は奥村徹弁護士の見解（2010-11-04）とかも参考にされると良いかも。

その他の同一罪種再入所率については、コチラも参考に。