2005-12-05 [J]
■ 「小学生が被害者」
……とされている刑法犯の多くは「自転車ドロボー」だったり。
続く悲劇…狙われる通学路 防犯強化も守れぬ安全
警察庁によると、殺人事件の犠牲になった小学生は、平成十五年が二十五人、十六年が二十六人。今年上半期(一−六月)も十三人。今年上半期に刑法犯の被害に遭った小学生は一万九百五十三人にのぼる。被害に遭った場所は、駐車場・駐輪場が四千六十六人、道路上が二千二百六十一人。全体の六割近くが屋外だった。
[Sankei Web 産経朝刊(12/03 05:00)より引用]
平成17年上半期の犯罪情勢によると、小学生を被害者とする刑法犯件数(10,953件)の殆どが窃盗(9,198件)によるものです。
また、平成16年の犯罪 55 罪種別 被害者の職業別 認知件数によると、小学生が被害に在った窃盗22,606件のうちの18,523件が乗り物盗との事なので、平成17年上半期の窃盗(9,198件)も、おそらくその殆どが乗り物盗と思われます。
記事の話に戻りますが、殺人事件の犠牲者の件数などはともかく、「今年上半期に刑法犯の被害に遭った小学生は一万九百五十三人にのぼる。被害に遭った場所は、駐車場・駐輪場が四千六十六人、道路上が二千二百六十一人。全体の六割近くが屋外だった」って、この文脈での書き方(というか分析)はちょっと……どうなんでしょうかね。
被害の殆どが乗り物盗なんだから、駐車場・駐輪場や道路上での被害が多くなって当然かと思うのですが。
リンク追記(2005年12月12日)
【関連記事】 小学生殺人統計とグラフ(メモ)
【関連リンク】 少年犯罪データベースドア
■ ピサロ・ヤギ容疑者が
偽名を認めたようですね。
<広島小1殺害>ピサロ・ヤギ容疑者が偽名入国認める
広島市安芸区の小1女児(7)殺害事件で、殺人容疑などで逮捕されたペルー人の自称フアン・カルロス・ピサロ・ヤギ容疑者(30)が4日、接見した弁護士に「自分の名前はホセ・マヌエル・トレス・ヤギだ」と話し、偽名での入国を認めた。本名でパスポートを取得できないため偽名を使い、「パスポートはペルーで約4000ドルで入手した」と話したという。
[Yahoo!ニュース 毎日新聞(12月5日)より引用]
ただ『「わいせつ事件などで判決を受けたことはなく、偽名のパスポート入手も事件を隠すためではない」と説明』との事で(彼の言い分が嘘かホントかはさておき)まだ藪の中っぽいカンジ。
■ やっぱり常習犯っぽい?
広島小1女児殺害のピサロ容疑者、母国ペルーでも「悪魔が入ってきた」
広島小1女児殺害事件のフアン・カルロス・ピサロ・ヤギ容疑者(30)=写真=が、1992年にペルー国内で女児への暴行容疑で逮捕された際にも広島の事件と同様に「悪魔が自分の中に入ってきた」と供述していたことが4日までに、ペルー検察当局の記録でわかった。
[SANSPO.COM−社会(2005.12.05)より引用]
この記事が事実なら、やはり「常習犯」っぽいですね。
少なくとも、「(日本の)性情報の氾濫によって影響を受けた犯行」ではなさそげ。