2005-02-27 [J]
■ 警察庁の追跡調査
数日前の報道に、「児童対象性犯罪者を追跡調査 再犯状況や前歴 警察庁、実態把握へ」というのが、あったみたいですね。
警察庁は二十三日、昭和五十七年から平成九年までに、児童(十三歳未満)を対象とした婦女暴行容疑で検挙した容疑者の再犯状況について、追跡調査することを決めた。
(中略)
警察庁の付属機関「科学警察研究所」は十一年、九年までの十六年間に児童を対象とした婦女暴行容疑で検挙した容疑者五百二十四人について、前歴や再犯状況を調査。このうち、全体の13・9%が社会復帰後に婦女暴行や強制わいせつで再び検挙されていた。
今回の追跡調査では、この五百二十四人について、婦女暴行や強制わいせつのほか、児童買春・児童ポルノ法違反、痴漢、下着盗など関連犯罪も含めた再犯状況を詳しく調べる。
一方、昨年中に児童を対象とした性犯罪で検挙した容疑者約五百人についても同様に、前歴状況を調べる。
[Yahoo!ニュース(産経新聞2月24日付)より引用]
この記事だと少し分かりにくいので少し整理してみると、
・昭和57年から平成9年までの16年間に、児童に対する強姦罪で検挙された524人の13.9%が、社会復帰後に婦女暴行や強制わいせつで再び検挙されていた。と言うことが、平成11年の「科学警察研究所」の調査で分かっていた。
・警察庁は今月の23日に、上記の524人の強姦や強制わいせつのほか、児童買春・児童ポルノ法違反、痴漢、下着盗など関連犯罪も含めた再犯状況について、追跡調査することを決めた。
・同様に、昨年中に児童を対象とした性犯罪で検挙した容疑者約500人の、前歴状況も調べる。
……てな、感じでしょうか。示されているモノが、一定期間別のデータではなさそうですし、他の犯罪との比較もないので、13.9%という数値そのものは、余り意味がないような気がします。
また、今回行なう事を決めた追跡調査では、分母は「児童に対する強姦罪」という狭い範囲で固定されていますが、分子は「婦女暴行や強制わいせつのほか、児童買春・児童ポルノ法違反、痴漢、下着盗など関連犯罪」と言う具合に、範囲を広く取っているので、場合によっては、思っているよりも、大きい数値が「作り出される」かもしれないとは思います。
いずれにしても、判断材料として、個人情報以外のデータは全て開示して欲しいものですね。
【関連記事】 強制わいせつの再犯率 性犯罪者の追跡調査
■ ご注意と免責
ウチの日記のサイドバーにあるあまぞんのリンクから、本やCDが数点売れているっぽい*1ので、取り急ぎ、注意書きと免責事項をサイドバーに記載してみたり。
ちょっと、不恰好な気がするので、後でもうちょっとなんとかしたいですね。
*1 ありがとうございます〜<(_ _)>
■ また
そろそろ修羅場ってきたので、しばらく更新はダイエットネタくらいになりそうです。てゆうか、確定申告の計算もまだなので、本当に色々やばそげ(汗)。