2005-01-01 [J]
■ あけおめ
ことよろ。正月早々軽肥満なうめたろーです。体重46kg 体脂肪率20.1% 運動してるのに体脂肪率が上がってる……どうすればいいのかしらん(;-_-)?
■ 「フィギュア萌え族」とか色々。
以前TV番組で、奈良の事件の犯人像を、『生きた少女を性愛対象とする、いわゆる「ロリコン」とは違う、「フィギュア萌え族」(仮)による犯行では?』と推理していたお方がいましたが、逮捕された容疑者は(現時点での報道を見る限り)、どうやらコテコテの児童性犯罪者であり、「その方」の推理はまったく見当外れだったようですね。
「その方」とは、ジャーナリストの大谷昭宏氏なのですが、氏はまた、根拠の無い主張を持ち出してきております。
児童ポルノ規制必要
ジャーナリスト、大谷昭宏さんの話 容疑者が逮捕されたことで、とりあえず子どもたちが年末、年始を安心してすごせるようになったと思います。しかし、こうした異常な児童性愛者によって、子どもたちが犠牲になっている現状はしかたがないではすみません。
日本は児童ポルノが野放しになっていることで国際的にも批判をあびています。世界的な流れを真剣に受けとめて、先進国にふさわしい、きちんとした規制の仕組みをつくるべきです。
[2004年12月31日(金)「しんぶん赤旗」より引用]
……あの〜……日本では、児童ポルノは児ポ法で(アメリカ等より厳しい基準で)規制されており、決して『野放し』になってませんが
(;´Д`)?
あと、大谷氏ではないけど、こんなのもあったり。
■女児誘拐犯――性犯罪から子供を守れ
子どもに対する性犯罪は、どこの国でも大きな悩みだ。途上国の子どもの買春やインターネットを通じた児童ポルノの広がりで、欧米の国々は90年代に子どもを守る法整備に取り組んだが、日本で禁止法ができたのは5年前だ。日本はいまなお児童ポルノの大供給国である。
しかも、警察庁によると、被害者が20歳未満の性犯罪は、昨年は90年の3倍という急増ぶりだ。とくに増えているのが小学生の被害だ。
[asahi.com12月31日付社説より引用]
『日本はいまなお児童ポルノの大供給国である。』って、根拠なしに言ってるけど、イタリアの児童保護団体のによると、2003年のインターネット上の児童ポルノサイトの数は、ワースト1位が米国(1万503件)で、2位は韓国(1353件)、3位はロシア(1232件)。日本は165件で、世界の児童ポルノサイトの1%にも満たないんだけど、それでも『児童ポルノの大供給国』なんかい?
ついでに、『被害者が20歳未満の性犯罪は、昨年は90年の3倍という急増ぶり』とか言ってるが、そん時は児ポ法も東京都の淫行条例(青少年に対する性交等の禁止)も無かったんだから、数字だけ見ればそう見えるのは当たり前だと思うのだがどうか?
2005-01-02 [J] 再犯者率
■ 性犯罪検挙者の再犯者率
何ですか、この記事は?
■繰り返された性犯罪、不十分な抑止対策
(略)
警察庁によると、強姦(ごうかん)と強制わいせつで検挙された容疑者のうち、何らかの前歴を持つ者の割合(再犯率)はここ数年、50%を超え、30%台後半にとどまっている他の刑法犯とは大きな開きがある。
[2004年12月31日付 読売新聞より引用]
んー……そもそも、記事にある「強姦(ごうかん)と強制わいせつで検挙された容疑者のうち、何らかの前歴を持つ者の割合」は、再犯者率であって再犯率ではないし。
でもって、「刑法犯、特別法犯(道路交通法違反を除く)全検挙者のうち、何らかの前科又は前歴を持つ者の割合(再犯者率)」は、重要犯罪では押しなべて高く(平成15年は53.4%)、強姦(同49.6%)と強制わいせつ(同41.1%)のみが高い訳ではないし。[参考1]※2
さらに、記事のデータは「何らかの前歴を持つ者の割合」であり、「同一罪種の前歴を持つ者の割合」ではないので「性犯罪者が性犯罪を繰り返している根拠」には、到底なりえないでしょう。
ちなみに、同一罪種の再犯者率が、飛びぬけて高いのは覚せい剤取締法違反(平成13年は51.2%)であり、他は詐欺(同21.8%)、傷害(同21.3%)、恐喝(同19.4%)、窃盗(同18.6%、侵入犯に限定すると更に高くなる)等が比較的高く、性犯罪の同一罪種の再犯者率(同強姦9.0%、強制わいせつ10.4%)は、決して高くないんだよね。[参考2]
データ見ないで記事を書いているのか、それともワザと煽っているのか……? 何にしろ、萎え萎えでち。
参考1 http://www.npa.go.jp/toukei/keiji19/H15_04_6.pdf
参考2 http://hakusyo1.moj.go.jp/nss/list_body?NSS_BKID=43&NSS_POS=52
※1平成13年のデータでは、更に低い再犯者率となるが、あえて高い数値である平成15年の数値を使いました。
■ 追記(2005/1/4)
TBSサンデーモーニング、東京新聞の「再犯率4割」「再犯率41%」という数字について 報道された「再犯率41%」と言う数字は、警察庁統計資料「平成15年の犯罪」の「43 業種別初犯者・再犯者別」という表のデータが、「公然わいせつ」の総数「1,456」に対して、再犯者が「611」だった※2、事から導き出したものだと思われます。
しかし、そのデータから得られる数値は、あくまでも検挙者に再犯者が占める割合を表す「再犯者率」であり、前科のあるものが再び犯罪を犯す確率を表す「再犯率」とは意味が異なります。
※2『「強制わいせつ」(総数 2,273 人に対して再犯者 935 人 )の間違いではないか?』と言うもあります。(1/5 追記)
2005-01-04 [J]
■ メーガン(ミーガン)法?
に引き続き、TBSサンデーモーニングやも間違った情報を垂れ流してたので、に書いた文章を修正して、各社に抗議のメールとか送ってみたり。
なんか今回の事件は、表現規制よりもむしろの導入に発展しそうな勢いで、かなりイヤンな感じですね。
2005-01-05 [J] 再犯者率その2
■ 平成15年の同一罪種の再犯者率
【追記】※再犯率関係で何か知りたくていらっしゃった方は、[再犯率]カテゴリの日付の新しいエントリや、興味のあるタイトルのエントリを見てみると良いかもです。
平成15年の同一罪種の再犯者率
罪種名 同一罪種の再犯者率(%) (再犯者数/検挙者数)
刑法犯全体 13.7% (32,200/235,198)
殺人 3.8% (52/1,363)
強盗 6.7% (197/2,927)
強盗殺人 4.7% (4/85)
傷害 20.6% (4,297/20,889)
傷害致死 4.3% (9/207)
暴行 12.5% (1,050/8,410)
脅迫 10.2% (136/1,330)
恐喝 20.1% (896/4,466)
窃盗犯 18.6% (20,414/109,891)
詐欺 19.8% (1,882/9,522)
横領 4.0% (43/1,072)
強姦 8.9% (98/1,100)
強制わいせつ 11.5% (224/1,942)
放火 5.7% (43/760)
器物損壊 8.3% (331/3,968)
住居侵入 12.9% (366/2,842)
強姦+強制わいせつ 10.6%(322/3,052)
■ ↑
どんな、日記やねん。
■ お姉さん対決
さっき、TV朝日のワイドスクランブルで、『性犯罪者の再犯率が50%超』とか言ってたので、「数字の根拠は何ですか?」と電話で質問したら、お客様係のお姉さんが「警察発表です」との返答。
こちらも「警察にはそう言うデータは無いが、もしかして言葉の定義を間違っていないか?」とデータを示しておかしい事を説明すると、お姉さんに「警察発表をそのまま報道しているだけなので分かりません」と切り返される。
少し、気が遠くなりつつも「それは、報道の在り方としてどうなんですか?」と聞くと、「警察発表を信じなくて、何を信じればいいんですか?!」と、逆ギレされる始末。
え〜……『警察発表』だったら例え間違いがあっても垂れ流しでOKですか? それが、テレビ朝日の報道のあり方なのですか? つか、その前にお客様係のお姉さんがそんな態度でええんかいな……等とモヤモヤしつつも警察庁の広報課に確認の電話をしてみることに。
そうしたら、開口一番、警察庁の広報課のお姉さんに「昨日の方ですか?」と聞かれますた。どうも昨日も同じような電話があったみたい(コチラのサイトのTさんの事でしょうか。しかし、TV朝日の対応まったく同じだな……)。
で、お姉さんのお話を聞いてみると、やはり「性犯罪者の再犯率が50%超えると言うデータは、警察庁の方では出していない」との事。
さらに「平成15年の再犯者率のデータで計算しても50%に届かないので、何故そういう数値が出たのかも分からない」とも。
なおかつ、「読売新聞の12月31日の記事に、『警察庁によると、強姦(ごうかん)と強制わいせつで検挙された容疑者のうち、何らかの前歴を持つ者の割合(再犯率)はここ数年、50%を超え』と言う記事があるが、少なくとも警察庁としてはそう言う発表をしていない。読売新聞の言う『ここ数年』がどの位の期間を指しているか分からない。もしかすると、TV朝日さんはソレを使ったのかも……」と。
警察庁の広報課のお姉さんの声が優しかったからと言って、全部鵜呑みにするのはイカンかもしれないが、説得力の上で、TV朝日のお客様係の100倍は勝っていた事は確かです。
それに、警察庁の広報課のお姉さんが、真実を知らされていなかったとか、嘘をついたと仮定しても、『データをチェックせずに、問題のあるデータを垂れ流して、あまつさえ開き直るTV朝日の態度』がアレなのは言うまでもないのですが。
疲れきったので、TV朝日には電話しませんでした。なんかまた逆ギレされそうだし。
(電話の会話の内容は、大体の雰囲気です)
2005-01-06 [J] 再犯者率その3
■ 先日のフジTVの夕方のニュースでも
「警察庁によると、強姦(ごうかん)と強制わいせつで検挙された容疑者のうち、何らかの前歴を持つ者の割合はここ数年、50%を超え、30%台後半にとどまっている他の刑法犯とは大きな開きがある」とか言ってたから、懲りずにまた苦情TELしてみたり。
フジのソースは「平成15年のデータではないが、その前の警察庁の犯罪統計書から作成したそうです」との事でした。テレビ朝日と違って、ちゃんと番組のスタッフから更に担当の者に取り次いで頂き、丁寧に答えてくれますた。
……それは良かったのですが、疲れていたせいで肝心の「何年のデータで作成したか?」と言う事を聞き忘れる大ポカをやってしまったり。
でもまぁ取り敢えず、「再犯者率(又は再犯率)のデータを用いて『性犯罪者が性犯罪を繰り返す』と言う報道をする際は、同一罪種の再犯者率(又は再犯率)のデータを用いてください」というお願いをしたのでそれだけは良かったかな?
丁寧に答えて頂いたフジTVのスタッフの方、及び、警察庁の広報担当の方に、心よりお礼申し上げます。
はふー
2005-01-07 [J] 再犯者率関連まとめ
■ マスコミによる再犯率関連報道
◆読売新聞(2004年12月31日)
>特集 奈良女児殺害 繰り返された性犯罪、不十分な抑止対策
>警察庁によると、強姦(ごうかん)と強制わいせつで検挙された容疑者のうち、何らかの前歴を持つ者の割合(再犯率)はここ数年、50%を超え、30%台後半にとどまっている他の刑法犯とは大きな開きがある。
記事URL http://www.yomiuri.co.jp/features/nara/200412/na20041231_02.htm
◆東京新聞(2004年12月31日)
>核心
>『街の安心』か『更生』か強制わいせつ 再犯率4割
記事URL http://www.tokyo-np.co.jp/00/kakushin/20041231/mng_____kakushin000.shtml
◆TBS「関口宏のサンデーモーニング」(1月2日)
番組で「性犯罪者の再犯率約41%(警察庁調べ)」という数字を提示。
関連URL http://deadletter.hmc5.com/blog/archives/000085.html
◆テレビ朝日「ワイドスクランブル」(1月4日、1月5日)
番組で「性犯罪者の再犯率約50超%(警察庁調べ)」という数字を提示。
関連URL http://deadletter.hmc5.com/blog/archives/000085.html(1月4日)
関連URL http://umetarou.sakura.ne.jp/diary/?date=20050105#p04(1月5日)
◆フジTVの夕方のニュース(1月5日)
番組で「警察庁によると、強姦と強制わいせつで検挙された容疑者のうち、何らかの前歴を持つ者の割合はここ数年、50%を超え、30%台後半にとどまっている他の刑法犯とは大きな開きがある」と、主張。
■ マスコミによる再犯率関連報道の問題点
[1]再犯率と再犯者率の混同
検挙者中に、再犯者が占める割合を表す「再犯者率」と、前科のあるものが再び犯罪を犯す確率を表す「再犯率」とは意味が異なる。報道に使用されたデータは再犯者率ばかりだったが、これを再犯率と誤認しているケースが目立った。
[2]罪種を絞り込んでいない再犯者率データの使用
報道各社が警察資料を基に算出した「41%」や「50%超」と言う再犯者率の値は、「検挙者中に何らかの前歴を持つ者の割合」であるが、この中には性犯罪以外(例えば万引き等)の前科も全て含んでしまっている為、「過去に性犯罪に手を染めた人間は、再び性犯罪を犯しがちである※」という文脈で用いるのは、極めて不適当である。
このような文脈で再犯者率(又は再犯率)のデータ使用する場合、同一罪種での(又は関連罪種に絞った)再犯者率(又は再犯率)のデータを用いる必要がある。
※今回の奈良事件を受けての一連の報道で使用された再犯率や再犯者率に関する数値は、原則的に「和製ミーガン法について、考える時期に来ているのでは?」という文脈上で提示されている。
[3]強姦と強制わいせつの、同一罪種の再犯者率
平成15年の場合、同一罪種の再犯者率が比較的高いのは、傷害(20.6%)、恐喝(20.1%)、詐欺(19.8%)、窃盗(18.6%)等であり、強姦(8.9%)や、強制わいせつ(11.5%)、強姦+強制わいせつ(10.6%)は、他と比べて決して高い再犯者率とは言えない。にも拘らず、性犯罪者の再犯者率がことさら高いような報道をする事は、問題がある。
関連URL http://umetarou.sakura.ne.jp/diary/?date=20050105#p01
※ 各数値は、『平成15年の犯罪 44 罪種別前科数別検挙人員( 成人)(http://www.npa.go.jp/toukei/keiji19/H15_04_6.pdf)』から算出。
■ その他の情報及びカウンターアクション
[その他] 再犯が50%超」と言う数値
TV各社とも数値の出所は「警察庁資料」との事であるが、それについての警察庁広報課の(1月5日時点での)回答(要旨)。
・「性犯罪者の再犯が50%超えると言うデータは、警察庁の方では出していない」
・「出している近い資料としては『警察庁統計資料 平成15年の犯罪 43 罪種別 初犯者・再犯者別 再犯者の前回処分別 検挙人員(http://www.npa.go.jp/toukei/keiji19/H15_04_6.pdf)』があるが、そのデータで計算しても50%に届かないので、番組で何故そういう数値が出たのか分からない」
・「読売新聞の12月31日の記事にも、『警察庁によると、強姦(ごうかん)と強制わいせつで検挙された容疑者のうち、何らかの前歴を持つ者の割合(再犯率)はここ数年、50%を超え』と言う記事があるが、少なくとも警察庁としてはそう言う発表をしていない。読売新聞の言う『ここ数年』がどの位の期間を指しているか分からない。もしかすると、TVの『50%超』という報道はその数値を使ったのかもしれない」
関連URL http://umetarou.sakura.ne.jp/diary/?date=20050105
[カウンター]怪しい数字がTV等に提示されたら
TV局の方に直接訴えたうえ、さらにBPOやBROにも訴えて下さる事を推奨します。
■ 和製ミーガン法
予想通りきました。おそらく和製ミーガン法の導入は避けられないと思います。
導入の際の、死守すべきポイントは2つでしょう。
1.「住民への情報提供は絶対に行なわない」
2.「情報漏洩を防ぐ為の仕組み作り」
これらさえ守られれば、ミーガン法の問題点が大幅に緩和されると思われます。また、警察庁が「性犯罪で服役している受刑者に対し、他の刑法犯とは別に専門の矯正プログラムを準備するよう法務省に働きかけたい」としている点については高く評価しています。
2005-01-08 [J]
■ 性犯罪前歴者の情報開示
今の所、性犯罪前歴者の情報開示について、南野知恵子法相は慎重姿勢のようですが、漆間巌警察庁長官が「(情報の開示は)人権の問題などクリアすべき課題は多いが、法制化に向けて積極的に取り組んでいきたい」と述べるなど、性犯罪者の情報の開示について、法務省と警察庁に温度差があるようです。
和製ミーガン法に、情報開示条項が盛り込まれない様に、是非とも法務省には頑張ってもらいたい所です。その前に、和製ミーガン法そのものが要らなんじゃないかって話もありますが(性犯罪者の矯正の為の別プログラムは必要ですが)。
ちなみにミーガン(メーガン)法については、macska さんがミーガン法のまとめサイト(http://macska.org/meg/)を公開していまので、そちらをご覧下さい。論点が分かりやすく整理されていますので、是非ご覧下さい。
■ 相変わらず
報道各社は、まだ再犯率と再犯者率をごっちゃにしているようで、中々頭が痛いです。
強制わいせつの前歴を持つ容疑者が婦女暴行で逮捕された場合は、再犯として集計されていないため、「正確な性犯罪の再犯率を把握できるシステムにする」(漆間長官)方針で、一カ月後をメドに性犯罪全体での再犯率が分かるようにする。
[産経新聞2005年1月7日より引用]
追跡調査が必要な再犯率のデータを1カ月後に把握できるようにするのは、おそらく不可能です。なので、これも再犯者率の事でしょう。あと、性犯罪全体での再犯率だけ開示するのは、公平性にかけるので、他の犯罪のデータも開示するよう求めます。
2005-01-09 [J] 杜撰報道
■ もういいかげんに
してください。
読売TVの「ウェークアップ」(1月8日)という番組内で、ミーガン法の導入の是非を論じる際「性犯罪の再犯率 強姦49.6%、強制わいせつ41.1%、他の刑法犯35.6%」と言う数字を提示し、「他の刑法犯に比べ、再犯率が高い」と述べてますた。
……だからそれは再犯者率で、しかも性犯罪罪種に限ってないヤツだから、ミーガン法導入の話題に絡ませて使うには不適当なデータだってば……
あと、kitano氏によると、1月8日のフジテレビのワッツ!ニッボンというワイドショーでは「海外の統計ではどこも70%です」とか言ってたそうです。
ありえなさすぎるぅぅーΣ(;´Д`)
ちなみに、自分がWEB等をチェックした限りでは、大手マスコミで(再犯者率と再犯率の混合はあるものの)マトモな数値を出していたのは産経新聞と日経新聞だけっぽいです。
■ 今度はフジTVだ
kitano氏からの情報によると、フジTVの「ワッツ!?ニッポン(1月8日)」内で、「わいせつ罪のうち3769人中、訳3割が再犯」とか、「国際的な常識で言えば、性犯罪者の再犯率というのは七割八割と言われておりまして…」という報道があったそうです(;-_-)
何度も当日記で申し上げていますが、番組内で提示された「わいせつ罪のうち3769人中、訳3割が再犯」という「数値」は、「(わいぜつ罪の)検挙者中に何らかの前歴を持つ者の割合」で、この中には性犯罪以外(例えば万引き等)の前科も全て含んでしまっています。 この為、「過去に性犯罪に手を染めた人間は、再び性犯罪を犯しがちである」という文脈で用いるのは、極めて不適当です。
詳しくはコチラをお読み下さい。
あと、諸澤英道氏のいう「国際的な常識で言えば、性犯罪者の再犯率というのは七割八割」と言うデータについては、ソースすら見当がつきません。ですが、下記の様なデータはあるようです。
米国における再犯率
合計4万6千人の元受刑者を対象とした National Center on Institutions and Alternatives の大規模な調査だが、ここでは再犯率は12.95%となっている。報告書によれば、これは他の犯罪における再犯率と比べてむしろ低い方だという。(National Center on Institutions and Alternatives, 1996)
米国ではないがカナダの連邦検察局に所属する研究者、カール・ハンソン氏が発表した公的なデータが存在する。61の個別の研究を総合したこの分析では、性犯罪者の再犯率は13.4%と算出している。
個別の調査を見る限り、これより高い(18%とか、23%といった)数値を報告する論文も多数存在するが、他の犯罪一般とくらべて特に再犯率が高いことはないというのは一貫したパターンである。
[ミーガン法のまとめより引用]
どちらを信じるかは、皆さんにお任せしまが、個人的には「再犯率は七割八割」は眉唾だと思っております。
2005-01-13 [J]
■ ミーガン法に
反対の方はミーガン法まとめサイトなどを参考に、法務省宛てに、ミーガン法導入反対の意見を送ってください。その際、問題点の指摘もさる事ながら、特に下記2点が大事です。
「住民への情報提供は絶対に行なわない」
「情報漏洩を防ぐ為の仕組み作り」
よろしくお願いいたします。
■ 色々動きが
早くなってきてるような……
法務省は13日、性犯罪者が刑務所を出所した後の居住地について、警察に情報提供することを表明した。奈良市の女児誘拐・殺害事件を受け、性犯罪の再発防止を図るのが目的で、行政機関間の情報交換は人権やプライバシーの問題に抵触しないと判断した。今後、警察庁とともに、犯罪者の対象や、住民に公表するかどうかも慎重に検討する。
[時事通信(2005/01/13-20:44)より引用]
『再発防止を図るのが目的』なら、まず更生の為の「認知行動療法プログラム」を作らないとダメかと。
警察庁によると、現在は同じ罪を繰り返した場合の再犯率は分かるが、強制わいせつで摘発されたことがある人物が、後に強姦で逮捕された場合などの統計はとっていない。
関連する犯罪として、児童買春・児童ポルノ禁止法違反や痴漢、窃盗のうちの下着泥棒などの前歴者が性犯罪を犯す率も調べる。
また性犯罪者情報をめぐる外国の制度を研究し、効果や問題点も調べる。
[Yahoo!ニュース(共同通信1月13日)より引用]
『警察庁によると、現在は同じ罪を繰り返した場合の再犯率は分かるが』……毎度のツッコミですが、多分再犯者率の事です(←共同通信に問い合わせしましたが、やっぱり再犯者率の事だそうです 1月17日追記)。
あと、『関連する犯罪として、児童買春・児童ポルノ禁止法違反や痴漢、窃盗のうちの下着泥棒などの前歴者が性犯罪を犯す率も調べる』とありますが、これらの統計措置を行なうと、再犯としてカウントする罪種が増えてしまい、再犯率や再犯者の数値は他の単独の罪種に比べて高く見積もられる可能性があります。
なので、他の犯罪との再犯傾向の比較を行なう為にも「窃盗系関連罪種」や、「暴力系関連罪種」についても、同様の統計的措置を行なって頂きたいと思います。
2005-01-14 [J]
■ 警察庁への情報提供は
致し方ないとしても、住民への情報開示はなんとしても阻止したい所です。……が、どうにも警察庁の動きはキナ臭いような希ガス。
性犯罪前歴者 警察庁に所在情報を提供 法務省
警察庁が今回、性犯罪者の再犯状況について、従来より幅広く調べる作業を始めたのも、実態に即した「再犯の危険性」を浮き彫りにすることで、「警察への報告という一定の義務を性犯罪者に課すことへの妥当性を示す」(警察庁幹部)ことができるからだ。
[Yahoo!ニュース(産経新聞 1月14日)より引用]
どうも「出来るだけ性犯罪者の再犯率が大きく見える数字を作ります」と言っているように見えますが、きっと気のせいでしょう。「性犯罪系罪種」と同様に、是非「窃盗系罪種」や「暴力系罪種」でも「従来より幅広く調べる作業」を行なってください(そう言うデータが出る事は歓迎です)。ていうか、それをやんなかったら詐欺みたいなもんです。
……とまぁ、そういうキナ臭い動きもありますが、一定の歯止めを掛けようとしている流れもあるようです。
性犯罪防止に情報活用─公表は慎重にすべき
奈良市の女児誘拐殺人事件に関連し、性犯罪者の情報の取り扱いについて、「役所が持っている情報を、生活現場に密着した警察に集め活用できるシステムを早急につくる必要がある」と指摘した上で、情報の公表については「人権問題があり慎重に行わなければならない」と強調。再発防止へ性犯罪受刑者の教育プログラムも実施すべきとの考えも示した。
[公明新聞1月13日より引用]
小泉首相や南野知恵子法相も情報開示については慎重なようですし、最悪の事態は避けられるかも。公明党や自民党宛てに、情報の公表を断固阻止するように意見を送ってくださいませませ。
■ 取り合えず、一安心
……か?
性犯罪前歴者、法務省、住所提供に同意
警察庁が法務省に対し、刑務所を出所した元性犯罪者の住所を情報提供するよう求めた問題で、両省庁は十三日、第一回協議を行い、警察が国民に情報開示したり、情報漏えいをおこさない−との条件付きで、情報提供することで合意した。警察庁は条件を厳守させるため、全国の都道府県警に通達を出す。
当初、警察庁は国民への情報開示も念頭に置いていたが、法務省は、開示すれば元受刑者の更生・社会復帰が阻害されると反対し、警察庁に通達など「非公表」のルールづくりを求めた。
[東京新聞 1月14日付より引用]
「不届きものが情報を漏らしちゃったらどうするのか?」とか色々と気になる所もありますが、『警察が国民に情報開示したり、情報漏えいをおこさない−との条件付きで、情報提供することで合意した』と言う路線なら、大きい問題は生じないと思われます。
但し、各政党に「住民に情報を公開しろ」というプレッシャーが高まっている恐れがありますので、与党や法務省への意見送付もおながいします。
2005-01-16 [J] 保護観察中の再犯
■ 知り合いの方が
平成15年の保護統計年報を用いて平成15年の保護観察中の再犯について調査してくれましたので、UPしました。
■基本データ
■受理時罪名と関係のない再犯罪名を除いた再犯率のまとめ
保護観察中の再犯率まとめ2(3号観察、再犯率の高い罪名順に整理)
保護観察中の再犯率まとめ3(4号観察、再犯率の高い罪名順に整理)
■犯罪類型でみる再犯率
・「3号観察」とは、仮出獄を許された者に対する保護観察(犯罪者予防更正法第33条第1項第3号)をいいます。
・「4号観察」とは、刑の執行を猶予され刑法第25条の2第1項の規定により保護観察に付されたものに対する保護観察(犯罪者予防更正法第33条第1項第4号)をいいます。
・保護観察中の犯罪に関する資料という性質上、前科のうち最も新しいものだけしか考慮されておらず、また対象者によって追跡調査の期間にばらつきがあると思われます。
・賭博、富くじのように極端にサンプル数の小さいものがあるので注意してください。例えば、保護観察の終了者が20人であれば、そのうち1人が犯罪を犯しただけでも再犯率は5%になってしまいます。
・「受理時罪名と関係のない再犯罪名を除いた再犯率のまとめ」「犯罪類型でみる再犯率」を読む前に、まず「基本データ」に目を通してください。
・「受理時罪名と関係のない再犯罪名を除いた再犯率のまとめ」における「強制わいせつ・強姦」「傷害」「業務上過失致死傷」及び「強盗」の定義は保護統計年報によります。
・「犯罪類型でみる再犯率」における犯罪類型の定義は資料作成者の個人的な見解であり、より適切なまとめ方があるかもしれません。
・強盗のように、複数の犯罪類型にカウントされている罪名があります。したがって、例えば、 保護観察終了者のうち、財産犯罪と暴力犯罪のいずれか、またはその両方に分類される罪を犯す者の割合
=保護観察終了者のうち財産犯罪を犯す者の割合
+保護観察終了者のうち暴力犯罪を犯す者の割合
という関係が必ずしも成り立つ訳ではありません。
■ 調査データに対しての感想とか
保護観察期間がバラバラであったり、福祉法犯や都道府県条例違反が含まれていない等の問題があるので、上記のデータを持ってして「性犯罪の再犯率が低い」と言うつもりは毛頭ないですが、「性犯罪の再犯率は、他の犯罪に比べて、決して高いとは言えないのではないか?」くらいは言っても良いような気がします。
あと、3号観察中(仮出獄を許された者に対する保護観察)は再犯者が少なすぎて、再犯傾向がつかみ難いかもです。再犯傾向を知る事のみが目的で、かつ、忙しい人は4号観察(執行猶予者に対する保護観察)のデータを見るだけで良いかも。
と、言うわけで、忙しい人用に要点のピックアップ↓
保護観察中の再犯率まとめ3(4号観察、再犯率の高い罪名順に整理)
いずれにしても、注釈は必ず目を通しておいて下さい。
2005-01-18 [J]
■ いまだに
再犯率と再犯者率を混同している記事も沢山見受けられますが、全体としては中立的な論調を載せる社説なども増えてきており(↓)
中国新聞 (2005年1月15日)性犯罪者情報 ルールづくり慎重に
琉球新報 (2005年1月15日) 出所情報提供・再犯防止に疑問と懸念
ちょっとだけホッとしてます。中でも、沖縄タイムスの2005年1月15日の社説「性犯罪者情報 矯正プログラムが先だ」は、同意できる部分が多く、とても良かったです。
奈良の事件でわき起こったのは、「なぜ繰り返されるのか」といった不安や怒りだ。
それは、日本の刑務所が社会復帰のための教育に欠けるということの裏返しでもある。
性犯罪者へのきちんとした矯正プログラムを確立することが先決ではないか。病的なものであれば医療刑務所での治療も必要だ。刑期についても検討の余地があるだろう。
効果的な施策をつくり、まずは刑務所の中で再犯防止に取り組むべきだ。
性犯罪者の再犯率が高いとされるが、警察は児童対象のわいせつ事件についてデータをもっておらず、再犯の実態を把握しているわけではない。
制度を導入する前提として「再犯の危険性」を裏付ける必要もある。
実効性にも疑問がある。居住地の把握は、犯罪が起きた場合、威力を発揮するものであって、防止効果につながるかだ。
提供された情報を、どう取り扱うのか、漏えい防止策など課題も多い。
矯正プログラムを施しても、なおかつ再犯が防げない場合、情報提供について検討するというステップを踏むべきだ。
[沖縄タイムス 2005年1月15日社説より引用]
残る不安は、警察庁が出してくるであろう性犯罪の再犯性に関するデータと、報道各社がそのデータをどう伝えるかと言う事ですが……
2005-01-19 [J]
■ 今度は
自民党の動きがキナ臭くなって来ますた。
自民党法務部会は18日、出所した性犯罪者の住所情報を地域住民に提供するための議員立法を検討することを決めた。
同日午後の部会には法務省と警察庁の幹部が出席し、性犯罪者の出所後の住所情報を共有する方針を報告した。これに対し、議員から「行政に任せず法律をつくるべきだ」「より広い範囲に知らせるようにすべきだ」などの意見が出て、議員立法の検討が決まった。
平沢勝栄部会長は「次に同様の事件が起きれば、必ず『住民にも住所情報を』という声が出る。先手を打って対策を練る必要がある」と話した。
[毎日新聞 2005年01月19日付より引用]
平沢勝栄氏は「先手を打って対策を練る必要がある」とか言ってますが、その打った先手によって、「犯罪者の更生を妨げ」それによって「再犯までの期間が短くなる可能性が高まる」という、肝心の事が分かって無いのかもしれません。……いや、むしろの平沢氏の場合、『問題点は分かってるが、人気が取れそうだから』と言う腹なのかもしれませんが……(;-_-)
いずれにしても、初期段階でマスコミがマトモな報道をしていれば、こういう事態にならなかったのかもしれず、怪しい数字を垂れ流したマスコミの罪は重いなぁ……と、実感する事しきりです。
■ と言う訳で
与党の議員さん宛てに、「性犯罪前歴者情報の住民への開示に反対」と言う内容のメールを送ってくださいませませ。
2005-01-21 [J] 性犯罪者の再犯性
■ NHKの
クローズアップ現代でも、再犯者率の事を、再犯率とか言ってました。使っていた数字は同一罪種に限っていたので、煽る為に使用したのではないのでしょうが、それでもなぁ……。
ソレはさておき、与党の動き
性犯罪者の住所変更は届け出制に…公明党が法制定検討
(中略)
自民党法務部会が立法化を検討している性犯罪受刑者の出所後の居住地情報を地域住民に公開することについては、「プライバシー面で困難」との見解で一致した。
[読売新聞 2005/1/19付より引用]
「性犯罪だけ」という縛りはおかしいと思いますが、地域住民への公開に歯止めをかけようとしている点については評価できます。がんがって下さい。
■ クローズアップ現代
児童小銃さんとこで、上記クローズアップ現代の再犯データに関する検証をやってるので、是非お読み下さい。
ソレとは別に、性犯罪者の再犯性や累犯性についてですが……
私見を述べればある種の性犯罪者の再犯性や累犯性が相当に高いという可能性は十分あると思います。
[児童小銃 NHKよお前もかより引用]
保護観察中の再犯率データを眺めていて思ったのですが、「ある種の性犯罪者」と同様に、「ある種の犯罪者」の再犯性や累犯性も、相当に高い場合があるのではないか? と言う気がしました。性犯罪者に限らず、プロファイリングや医学的な診断による絞込みが必要なのだろうと思います。
2005-01-23 [J]
■ ああ、私の神様
アメリカ南部の福音主義キリスト教徒の半数は、スマトラ沖津波は神の行為と信じているモヨリ。
スマトラ沖津波は神がもたらした――米国人の4分の1が信じ、日本人は信じない
東南アジアで起きた津波は宗教的な意味を持つ神の行為である――米国南部の福音主義キリスト教徒の半数、カトリック教徒の10分の1は、そう信じている。調査会社のGMIが1月19日、明らかにした。GMIによれば、「津波は神がもたらした」と信じている比率は、キリスト教徒が最も高かったという。
[ITmedia 2005/01/19付より引用]
進化論を否定している人たちは、考える事が違います。
犠牲者20万人のうち、半数が子どもであると言う報告もありましたが、一部の人間が信じているように、もしも『神』の仕業であるならば、私はその『神』とやらを到底ゆるす気にはなれませんね。
また、その『神』とやらを敬愛する人間の神経も疑います。
2005-01-25 [J]
■ 頑張った
甲斐があったかも
性犯罪者「再犯率」のトリック
現在、この「再犯率41%」という、人目を引く高い数字が問題となっており、インターネット上でも論議を醸している。
この数字は、「性犯罪者の再犯率」として多くのメディアで取り上げられ、報道されている数値であるが、実は再犯率を正確に表していないどころか、再犯率とは関係のない算定を経て得られる数字であるという。
[All Aboutより引用]
再犯率の件で、方々からツッコミが入ったようで、かなり細かい解説となっております。よかよか
但し、なんばさんが指摘するように、『同一罪種の再犯者率(記事中では累犯者率)も「私たちの考える「再犯」に近い概念の割合」ではない』とは思います。が、記事のまとめで『客観的に見て、「性犯罪者の再犯率が『異常に高い』」という説には、これを裏付ける統計資料が見あたらないのである』としている(「再犯率が高くない」とは言っていない)ので、あまり気にしなくてもよいような気もします。
■ 東京都条例改悪?
……の話題
ネット有害情報を阻止 都が青少年条例改正へ
18歳未満の少年少女をインターネットの有害情報から守るため、プロバイダー(接続業者)はフィルタリング(情報選別)のサービスを提供、保護者はそれを子供に利用させる努力義務規定を条例化するよう、東京都青少年問題協議会が24日、石原慎太郎知事に答申した。
[Yahoo!ニュース( 共同通信1月24日)より引用]
18歳未満の児童が、「インターネットの有害情報」に晒されている可能性がある時、その情報を保護者が見せないようにするかどうかは、各家庭の問題であり、行政が介入すべきことではありません。
行政が(努力義務規定であっても)「フィルタリング導入を保護者に求める」のは、児童の自己決定権の侵害であると同時に、保護者が持つ教育権の侵害であり、強く反対します。
ちなみに、東京都は意見を募集しているようなので、意見をおくりませう。「フィルタリング導入の義務規定に反対」の一言でも可。締め切りは2月7日です。
■ 少女への暴行約40件……
仮釈放半年後から再犯 大阪、少女暴行40件供述
性犯罪の再犯がまた明らかになり、奈良市の女児誘拐殺人事件を機に検討されている性犯罪者の居住地情報提供問題にも影響を与えそうだ。
[Yahoo!ニュース(共同通信1月24日)より引用]
……考えがまとまらないので、記事の紹介のみ。
2005-01-27 [J]
■ 「児童の権利に関する条約」の
選択議定書が批准されますた。効力が生じるのは2月24日から。
詳しくは、「児童の売買、児童買春及び児童ポルノに関する児童の権利に関する条約の選択議定書」の批准書の寄託についてをお読み下さい。
選択議定書の内容はこのへん↓
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/treaty/pdfs/treaty159_13a.pdf
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/treaty/pdfs/treaty159_13b.pdf
……批准されたのは良いのですが、出会い系サイト規正法では、保護すべき被害児童を「犯罪者」扱いしてたりしてるんですが、その辺はどうなんでしょうかね?
取り合えず、被害児童の保護はしっかりやって欲しいものです。
2005-01-28 [J]
■ 再入所率
北野さんからトラックバックを頂いたのでチェックしてみたら、馬渕澄夫衆議院議員の1月21日の日記に、法務省が持っている罪名別の再入所率のデータに関する記述がありました。
法務省は犯罪者の同罪種による刑務所への「再入所の割合」という指数でこの「再犯性」に関わる数値を示してくれた。
それによると、性犯罪者受刑者が性犯罪で再入所した割合(再入率という)は7.2%、それ以外のたとえば窃盗など他の罪種での再入率は23.7%である。全受刑者の再入率は32.9%であるから、性犯罪者の再犯性はこのデータからは簡単に結論付けることはできない。
もちろん、「刑務所への入所」が基本のデータなので、執行猶予などの場合は含まれないために、これらの数値が即「再犯」と結びついてはいないことも考慮すべきである。
[まぶちすみおの「不易塾」日記(1月21日付)より引用]
このデータによると、性犯罪者の同一罪種再入所率は7.2%で、窃盗は23.7%、全受刑者の再入率は32.9%で、やはり「性犯罪は再犯性が高い」とは言えないようです。
また、馬渕議員は『執行猶予などの場合は含まれないために、これらの数値が即「再犯」と結びついてはいないことも考慮すべきである』と書いていますが、奥村弁護士の見解(2004年9月12日付)によると、過去5年以内に懲役刑もしくは禁固刑にて服役していた場合や、執行猶予中である場合には、その多くが執行猶予処分とはならないようなので、おおむね「実刑を受けた者の再犯率」に近い数値だ考えて良いかもしれません。
只、このデータは恐らく「5年再入所率」3年再入所率か5年再入所率のデータだと思います。生涯再入所率は(性犯罪者に限らず)もっと高くなるでしょう。(2月26日追記)
何れにせよ、諸澤英道常盤学園理事長がテレビなどで主張した『再犯率7〜8割が世界常識』は、「まったくのデタラメ」と、言ってしまっても、あながち間違いではないのかもしれないとは思います(笑)
2005-01-29 [J]
■ アバター子(仮)たん
に、チャリT赤を着せてみたり。「チャリTの赤」の売り上げは、新潟中越地震の被災地へ日本赤十字社を通じて寄付されるそうな(他にも、スマトラ島沖地震寄付用の「白」や、介助犬の育成支援用の「黒」があるモヨリ)。
こういう萌え良い企画はちょくちょくやって欲しいですね(´ー`)
■ ダイエットねた
ここんとこ別のネタや仕事で忙しくて、しばらくをダイエットねたを書いてませんでしたが、運動の方は、サボらず頑張ってますのでご安心下さい。てゆうか「サボってない」だけじゃなく、一週間まえくらいから腹筋の回数を80回に増やしたりもしてます。
そんなこんなで、腹筋はついてきたような気がするのですが、何故かスペックの方は相変わらずで、今日は 体重45.6kg 体脂肪率19.3% でした。
目標の「体脂肪率17%台キープ」は何時の事になるのやら……(T_T)
_ suさん [TB並びにコメント感謝です.冷静に判断されていますね.数値(統計)は,利用するものが勝手に良いとこ取りをしますので,..]
_ うめたろー [>SUさん コメントありがとうございます。 昨日くらいから、幾つかのBLOGで同様の指摘がなされる様になってきてます..]