2005-02-10 [J]
■ 再犯者率だってば
このニュース↓に関してなんかコメントしようと思ったけど
居住地把握 児童性犯罪者に限定 警察庁検討「再犯性高い」
情報提供の範囲については当初、自民党の法務部会などで、被害者が成人女性だった場合も含め、性犯罪全体について前歴者の居住地情報を警察が把握すべきだとの意見もあった。しかし、法務省の統計によると、性犯罪受刑者(婦女暴行や強制わいせつのほか、公然わいせつなども含む)は平成十六年末現在で三千九十七人。出所者も加えると相当な数に上るとみられ、絞り込みの必要性が指摘された。
その結果、児童は「防御能力が弱く、最も保護されるべき存在」(警察庁幹部)であることや、児童に対する性犯罪は繰り返される傾向が強いことから十三歳未満を対象にした性犯罪の前歴がある者に絞って、居住地情報を把握する方向で検討を進めることになった。
[Yahoo!ニュース(産経新聞2月10日付)より引用]
なんばさんの意見と100%同じだったりするので、今回はパス。
……もしかすると警察庁の記者クラブレベルで、再犯者率を再犯率と言ってるんではないか? という気がしてきますた、なんとなくですが。
2005-02-11 [J]
■ 自民党新憲法起草委員会の
論点整理メモキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
「国防の責務」明記を提示 自民・権利小委で船田氏
メモは船田氏が私見を交えてまとめたもので(1)新たに追加すべき権利(2)修正すべき権利や自由(3)追加すべき新しい義務(4)「公共の福祉」の概念の見直し−−などを挙げた。
追加すべき権利としては、環境権のほか「知る権利」「個人のプライバシーを守る権利」などを列挙。
一方で「信教の自由」や「表現の自由」などは修正すべきだとした。その理由として「宗教施設への公金支出に対する憲法判断が揺れているのは問題」「青少年の健全育成に影響を与えかねない有害図書がある」ことをそれぞれ挙げた。
[Yahoo!ニュース(共同通信2月10日付)より引用]
なんか、以前白紙撤回した改憲案とクリソツなんですが、きっと気のせいでしょう。
個人的には、「国防の責務」の方より、「信教の自由」や「表現の自由」などの修正、そして、「公共の福祉」の概念の見直しの方を脅威として捉えております。
おそらくですが「公共の福祉」を、現在の「人権相互の矛盾・衝突を調整するための実質的公平の原理」を重視した「一元的内在制約説」的な考え方から、個人の人権よりも国益・公益を優先する「比較衡量論」的な概念(「公共の利益」とか「公共の価値」等)にシフトさせようとしているのだろうと思われます。
野党各党だけでなく、与党公明党には、自民の改憲案に「まった」をかけてくれる事を強く期待します。
……しかし、そんなに「精神の自由」が憎いんだったら、中国とか北朝鮮にでも移民してくれればいいと思うんだけどなぁ……
【関連リンク】 改憲論議:自民・船田氏、国民の「新たな責務」提示
■ 幼女強姦・強制わいせつ被害者統計の紹介
小学生以下に対する強姦や強制わいせつは、言われているほど増えてない模様です。
強制猥褻被害者統計もアップしました。
こちらも小学校就学前の幼女は減ってますが、小学生は増えているようです。
しかし、成年被害者を含めた総数や未成年総数の爆発的な増加と比べるとロリコンはあまり活躍していないようです。日本人はいつの間にか成熟した大人の女性を好むようになっていたみたいです。
この数年の強制猥褻全体の極端な増加は、痴漢やセクハラの取り締まりを厳しくしたりといった警察の方針の転換の影響であると考えるほうが自然ではないかと思います。
[少年犯罪データベースドア 2月10日付より引用]
『この数年の強制猥褻全体の極端な増加は、痴漢やセクハラの取り締まりを厳しくしたりといった警察の方針の転換の影響であると考えるほうが自然ではないかと思います』という意見は、私も同意です。
また、過去において「ちょっとしたいたずら」であると軽視されていた「強制わいせつ」事件が、近年になって、児童の性的虐待という「重大な犯罪」であるという認識が社会に浸透し、被害を警察に通報するケースが増えてきたのではないか。とも思います。
2005-02-12 [J]
■ 運動の甲斐あって
上腹部の腹筋は、割れてきているのが見た目にも分かるようになってきたんですが、下腹部の方は相変わらずたるみっぱなしだったり……そんなこんなで現在のスペックは……
体重44.8kg 体脂肪率19.5%
……で、これまた相変わらず体脂肪率に変化なしです。
ぐぬぬぬぬぅ……
なんでも、売り上げに応じて、3〜6(マーケットプレイス商品の場合1.5)%の紹介料がもらえるそうな。
サイドバーに設置してみた所、見栄えも悪くないし、サイトの維持費程度(125円/月)に使えれば御の字だけど……はてさてどんなもんじゃろうかのう?
2005-02-13 [J]
■ 免責事項とかも
あった方がいいのかな?
免責事項
「山咲梅太郎のホームページ−梅干茶漬け(以下、当サイト)」は、漫画家山咲梅太郎が運営する個人サイトです。当サイトのコンテンツ及び第三者のサイトを利用したことにより発生した、いかなる損失や損害についても当サイトは一切の責任を負いませんです。
Amazon.co.jpで、商品を購入する方は、ご購入前に十分「Amazon.co.jp 利用規約」を、お読み下さい。
……後で、もうちょっとマトモな免責文を考えよう……
■ 現在のスペック
体重45.6kg 体脂肪率18.5%
■ 明日はバレンタインデーですが
どうせ誰からもチョコレートのやうなハイカラな物はもらへ無い事は分かつていますので、ぷらっと成城石井に行って、200g入りのクーベルチュールアメリカオを2袋買ってきますた。
おいらは基本的にヒッキーなので、「友チョコ」をあげるような親しい相手もおりません。つまり、このチョコレートは、自分用のプレゼント(?)として買った訳であります。
クーベルチュールアメリカオは、イル・プルー・シュル・ラ・セーヌが、菓子作りの材料としてフランスから直輸入している、カカオ分約72%のセミスートチョコレートです。
カカオ分が多い為、多少刺激が強く、一度に沢山は食べられませんが、甘さが控え目で、かつ、カカオの香りがしっかりとしていて、個人的には最も美味しいチョコレートであると思っております。その美味しいチョコレートを、神聖なるバレンタインデーに独りで食べられる事の喜びときたらもう……
……
……少し、切なくなってきますたので、今回はこの辺で(´・ω・`)
2005-02-14 [J]
2005-02-15 [J]
■ 本日のスペック
体重45.6kg 体脂肪率18.0% あともう少しで17%台……
2005-02-16 [J]
■ 前歴情報の提供拡大?
仮釈放者の把握、各省庁で連携をと小泉首相=前歴情報の提供拡大も検討
小泉純一郎首相は15日午前の閣僚懇談会で、愛知県安城市で起きた仮釈放中の受刑者による乳児殺傷事件に関連し、「仮釈放中の者のフォローはどうなっているのか。人権やプライバシーを守りながら、省庁の垣根を越えしっかり(再犯防止へ)連携してほしい」と述べ、仮釈放者の状況把握に各省庁が連携して当たるよう指示した。また、首相は「再犯を起こす可能性のある分野をもっとしっかりやる必要がある」との認識を示した。
[Yahoo!ニュース(時事通信2月15日付)より引用]
細田長官は首相の発言を受けて「放火、薬物、暴力などの事件はたくさんある。首相の発言もあり(前歴者情報の提供拡大を)検討したい」と語ったそうですが、比較的高い再犯性があると思われる窃盗(特に侵入盗)は、検討しないんでしょうか。それはそれで別にイイんですけどね。
2005-02-17 [J]
■ カラダスキャン
知り合いが、「OMRON カラダスキャン 体重体組成計 HBF-354IT」なるものを購入したらしい。体脂肪率が測れるだけでなく、内臓脂肪が測定できたり、筋肉率や基礎代謝とかが計れたり、体組成のデータをパソコンで管理出来るスグレモノだ。
おいらのはHBF-302という、母が懸賞かなんかでタダで貰ってきたヤツだから、体脂肪率しか測れないので、すんごい羨ましかったり。
おいらもHBF-354IT買っちゃおうかなぁ……
ちなみに本日のスペックは、体重45.6kg 体脂肪率19.0%でちた。
2005-02-18 [J]
■ スクワット
そういえば、筋トレにスクワットをとり入れてなかったなぁ……と思い、スクワットをやったのが、昨日の事。
そしたら、今日は、筋肉痛記念日。てゆうかケツが痛いです。
折角なので、超回復を狙って今日は運動を休む事に。そんなに都合よくイクもんかいのう?
ちなみに、今日のスペックは、体重45.6kg 体脂肪率20.0%……オムロン君に軽肥満と注意されてしまった……
多分ですが、プロテイン摂取分のカロリーを計算に入れて無かったのが敗因と予想されます。
とほほ……(TдT)
■ あと、
ネームが難産だったので、ストレス解消についつい間食してたと言うのも関係あるかもですにゃん。
2005-02-19 [J]
■ 超回復期間
続行中。
と言う事はつまり、今日も運動をしていないと言う事になりますな。てゆうか、思ってたよか筋肉痛がひどくて……
そんなこんなで(?)本日のスペックは 体重45.2kg 体脂肪率18.5% でちた。
■ ある新聞記事のタイトルに
こういうの↓が、ありますた。
少年犯罪:昨年の逮捕・補導、全刑法犯の4割−−前年比22%増え2741人 /茨城
……この記事のタイトルでは、あたかも、「少年犯罪が増加して由々しき事態か?」と、思ってしまいそうですが、記事をよく読むと……
県内で昨年1年間に、刑法違反で逮捕、補導された少年は前年比22%増の2741人と刑法犯全体の約4割を占めたことが、県警少年課のまとめで分かった。特に、巡回の強化に比例して摘発数が増える自転車盗などで増加が目立っており、同課では「少年事件の担当者を増やすなど、体制を強化した成果が出たのではないか」と分析している。
犯罪の類型別では、殺人や強盗などの凶悪犯は前年比10人減の44人、傷害や恐喝などの粗暴犯は同127人減の245人で、ともに減少した。一方で、窃盗犯の増加が著しく、放置自転車の無断使用など「占有離脱物横領」が616人(同399人増)▽万引き930人(同157人増)▽自転車盗246人(同122人増)――などとなっている。
[Yahoo!ニュース(茨城-毎日新聞2月17日付)より引用]
……とのことで、内容的には『巡回の強化に比例して摘発数が増える自転車盗などで増加』、『殺人や強盗などの凶悪犯は前年比10人減の44人、傷害や恐喝などの粗暴犯は同127人減の245人で、ともに減少した』という感じらしい。
体感不安を煽って、売り上げを伸ばしたいのは理解でき無くはないですが、それにしてももうチョット良いタイトルに出来ないもんかにゃ?
2005-02-23 [J]
■ 本日のスペック
体重44.8kg 体脂肪率17.8% 久々17%台。
クランチをやると、腹筋の上部はかなりキツイ感じなんだけど、下部の方はまったく効いてる気がしないなぁ。どっちかいうと、下腹部の方を鍛えたいんだけど……うーん……
■ 死刑容認81%?
内閣府の基本的法制度に関する世論調査によると
死刑制度に関して,「どんな場合でも死刑は廃止すべきである」,「場合によっては死刑もやむを得ない」という意見があるが,どちらの意見に賛成か聞いたところ,「どんな場合でも死刑は廃止すべきである」と答えた者の割合が6.0%,「場合によっては死刑もやむを得ない」と答えた者の割合が81.4%となっている。
[基本的法制度に関する世論調査(2 調査結果の概要)より引用]
との事です。1999年の調査(死刑容認79.3%)の頃にも批判されていましたが、『「どんな場合でも死刑は廃止すべきである」と言う意見と、「場合によっては死刑もやむを得ない」と言う意見のどちらに賛成か?』という調査項目自身が問題です。
「どんな場合でも死刑は廃止すべきである」という、「無条件廃止」意見に相対するのは、「場合によっては死刑もやむを得ない」という幅の広い「条件付き容認」意見ではなく、「どんな場合でも死刑は存続すべきである」という「無条件存続」意見の筈です。
「無条件廃止」意見と「条件付き容認」意見を比較して「どちらの意見に賛成か?」と問えば、幅の広い意見である「条件付き容認」の方に意見が流れやすくなるのは当たり前でしょう。
これは、死刑容認とした者の中で「状況が変われば,将来的には,死刑を廃止してもよい」と答えた者の割合が31.8%いる事からも伺えます。
さらに、死刑に代わる刑罰(例えば、超長期の有期懲役刑など)についても触れられておらず、この調査で「死刑容認」の者が多くなってしまうのは、仕方が無いと思われます。
いずれにしても、今回の世論調査と1999年の調査(死刑容認79.3%)を比べると、死刑を容認する者の割合は増加しており、残念ながら死刑廃止に向いている国際的な潮流と逆行している事が伺えます。
ではなぜ、「死刑容認」の者の割合が増加したのでしょうか? 基本的法制度に関する世論調査の「死刑制度を存置する理由」によると
「場合によっては死刑もやむを得ない」とする者(1,668人)に,その理由を聞いたところ,「凶悪な犯罪は命をもって償うべきだ」を挙げた者の割合が54.7%,「死刑を廃止すれば,凶悪な犯罪が増える」を挙げた者の割合が53.3%,「死刑を廃止すれば,被害を受けた人やその家族の気持ちがおさまらない」を挙げた者の割合が50.7%と高く,以下「凶悪な犯罪を犯す人は生かしておくと,また同じような犯罪を犯す危険がある」(45.0%)の順となっている。(複数回答)
前回の調査結果と比較して見ると,「凶悪な犯罪は命をもって償うべきだ」(49.3%→54.7%),「死刑を廃止すれば,凶悪な犯罪が増える」(48.2%→53.3%)を挙げた者の割合が上昇している。
[基本的法制度に関する世論調査(2 調査結果の概要)より引用]
……と、言う事で、「体感治安」の悪化が「死刑容認」の者の割合が増加した要因の一つとなっている可能性があるのかもしれません。
もし、そうであるならば、「治安悪化」を煽る報道各社*1と、警察庁の罪は大きいと思います(犯罪統計書等のデータを調査すると、40年前に比べれば明らかに治安は回復しており、ここ10年というスパンでも、治安が悪化しているかどうかは「分からない」という状況にある)。
ちなみに、おいらも5年前には「場合によっては死刑もやむを得ない」と言う考え方の持ち主でした。しかし、犯罪を含む様々な事を学ぶにつれ、今では「死刑は廃止すべきである」と思うに至っております。
ただ、それも『「どんな場合でも」なのか?』と、問われると、「いや、死刑廃止導入の為に、各種制度を整える必要はあるだろう」と思うので、「どんな場合でも死刑は廃止すべきである」と言う意見と、「場合によっては死刑もやむを得ない」と言う意見のどちらかを選べと言われると、非常に悩ましい所ですね。
つーか、やっぱこの調査、「死刑容認」の割合が多くなるように、誘導してるんで無いかい?
*1 体感治安の悪化の原因については、『「NO!監視」ニュース』の「治安の悪化は本当か?」を、参照されたし。
2005-02-24 [J]
■ 政治的傾向
おいらは、ウヨでもサヨでもないと自認しているのですが、ウヨの方から見るとサヨにしか見えないんだろうなぁ……とか、サヨの方からみるとウヨに見えるのかなぁ(それはないかな?)とか思っておりました。
と言う訳で、おいらの政治的傾向を、なんらかの物差しで測れないかなーと、常々(と言う程でもないケド)思っておりましたトコロ、旗旗というサイトの自分の政治的位置を知ると言う記事で紹介されていた、The Political Compass(英文)の「政治的傾向を数値化するテスト」が、物差しとして割とイイカンジに見えたので、早速テストしてみたり。勿論、英文は理解できないので、霞が関官僚日記さんの「政治の羅針盤」訳文を参考に。
で、肝心の結果ですが……
Economic Left/Right: 0.00
Social Libertarian/Authoritarian: -5.95
……という感じになりました。数値の読み方ですが、中心を0として、「Economic」の値が大きいほど右派傾向が、小さいほど左派傾向が、「Social」の値が大きいほど権威主義傾向、小さいほど自由主義傾向が強くなるようなので(それぞれ、絶対値の最大は10)、自分の場合、「右派でも左派でもない、自由主義者」と言う事になるのでしょうかね。
……予想通り過ぎカモ(笑)
■ 本日のスペック
体重45.6kg 体脂肪率18.8%
2005-02-25 [J]
■ 本日のスペック
体重45.6kg 体脂肪率18.6%
■ 性犯罪者の追跡調査
少し前の記事になりますが、法務省が性犯罪者の追跡調査を行い、再犯率のデータを作成するみたいですね。
法務省、性犯罪で初の追跡調査へ・再犯率データ作成
奈良市の女児誘拐殺人事件で容疑者が過去にも幼女を狙った性犯罪を起こしていたことをきっかけに、同省では警察への情報提供に向けた検討や刑務所での処遇の見直しを進めており、今回の調査もその一環。性犯罪は一般的に再犯率が高いとされるが、これを裏付けるデータはなく、正確なデータを集めることにより性犯罪対策の充実を図る。
[NIKKEI NET 主要ニュース2月22日付より引用]
なんばさんが『追跡調査ということで間違って「再犯者率」が出てきたりすることはなさそう。警察庁の調査の方はどうなってるんだろう?』と仰っている通り、今度こそ「再犯率」が出てくると思われます。ただ、性犯罪以外も調査しないと、他の犯罪との区別が出来ないと思うのだけど、そのあたりはどうするのかなー? と言う疑問はありますが。
あと、『警察庁の調査の方』に関してですが、多分、「高い再犯性(もしくは再犯者率)を示す数字を出そうとしたが、警察庁が持っているデータだけでは、警察幹部が望んでいた数値が出せなかった」ので、「サジを投げた」か、「結果を公表しなかった」んではないかなーと思ってたりします。憶測ですけど。
■ 警察庁の調査の方
以下、憶測の内容。
報道発表を時系列順に追ってみると、警察庁は1月7日の時点で『一カ月後をメドに性犯罪全体での再犯率が分かるようにする』という方針だったようです。
強制わいせつの前歴を持つ容疑者が婦女暴行で逮捕された場合は、再犯として集計されていないため、「正確な性犯罪の再犯率を把握できるシステムにする」(漆間長官)方針で、一カ月後をメドに性犯罪全体での再犯率が分かるようにする。
[産経新聞2005年1月7日より引用]
そして1月14日には『従来より幅広く調べる作業を始めたのも、実態に即した「再犯の危険性」を浮き彫りにすることで、「警察への報告という一定の義務を性犯罪者に課すことへの妥当性を示す」』という、警察庁幹部のコメントが報道されました。
警察庁が今回、性犯罪者の再犯状況について、従来より幅広く調べる作業を始めたのも、実態に即した「再犯の危険性」を浮き彫りにすることで、「警察への報告という一定の義務を性犯罪者に課すことへの妥当性を示す」(警察庁幹部)ことができるからだ。
[Yahoo!ニュース(産経新聞 1月14日)より引用]
このコメントから警察庁は、警察への報告という一定の義務を性犯罪者に課すことへの妥当性を示す為に『「再犯の危険性」を浮き彫りにしたい』と考えていた事が伺えます。
そして、メドである一カ月後を少し過ぎた2月10日に、下記のような報道が発表されます。
情報提供の範囲については当初、自民党の法務部会などで、被害者が成人女性だった場合も含め、性犯罪全体について前歴者の居住地情報を警察が把握すべきだとの意見もあった。しかし、法務省の統計によると、性犯罪受刑者(婦女暴行や強制わいせつのほか、公然わいせつなども含む)は平成十六年末現在で三千九十七人。出所者も加えると相当な数に上るとみられ、絞り込みの必要性が指摘された。
その結果、児童は「防御能力が弱く、最も保護されるべき存在」(警察庁幹部)であることや、児童に対する性犯罪は繰り返される傾向が強いことから十三歳未満を対象にした性犯罪の前歴がある者に絞って、居住地情報を把握する方向で検討を進めることになった。
[Yahoo!ニュース(産経新聞2月10日付)より引用]
「再犯の危険性」を浮き彫りにすることで、『「警察への報告という一定の義務を性犯罪者に課すことへの妥当性を示す』という方針だった筈ですが、「再犯の危険性」を浮き彫りに出来ていないにも拘らず、『児童は「防御能力が弱く、最も保護されるべき存在」(警察庁幹部)であることや、児童に対する性犯罪は繰り返される傾向が強いことから十三歳未満を対象にした性犯罪の前歴がある者に絞って、居住地情報を把握する方向で検討を進める』と言う風に、警察が方針転換*1している事が伺えます。
また『「再犯の危険性」を浮き彫りにする』筈が、何故か『絞り込みの必要性が指摘され』ています。
つまり、「幅広く調べる作業を進めたが、再犯の危険性を示せ無かった」ので、「絞り込む事で、再犯の危険性を示そう」としているのではないかと考えられます。
さらに、再犯の危険性が示せなかったとしても、把握対象を「十三歳未満を対象にした性犯罪者」に絞り込む事で、国民の理解を得られる、との思惑が在るのではないだろうかと思います。
……以上憶測でちた。
「単に仕事が遅れているダケ」という可能性も、大いにありますが(笑)
*1 方針転換の内容自体は、支持しています。
2005-02-26 [J]
■ 強制わいせつの再犯率
法務省の調査によると、強制わいせつが重要犯罪のなかで、再犯率がトップだそうです。
「強制わいせつ・同致死傷」の罪で服役し、2001年中に刑務所から出所した者のうち、8・3%が03年末までに同じ罪で再び入所、警察庁分類の殺人など「重要犯罪」の中で再犯率が最も高いことが24日、法務省の全国統計で分かった。
(中略)
統計によると、01年の強制わいせつ・同致死傷の出所者は242人で、このうち20人が同じ罪で再入所した。別の性犯罪では「強姦・同致死傷」が450人のうち13人が再び刑務所に入り、再犯率は2・9%、「強盗強姦・同致死」は43人のうち1人で2・3%だった。
[Yahoo!ニュース(共同通信2月25日)より引用]
てゆうか、コレ再入(所)率では? ……等という、ヤボなツッコミは止めておいて、なんと、強制わいせつの罪で服役し、2001年に出所した者の8.4%も、同一罪種で再入所しているそうな。
逆に言えば、91.6%しか更生していない事になります。こんな、ヤヴァイ奴らは即、監視対象とすべきでしょう……ん?
……などというネタはともかく、法務省の今回の統計は3年再入(所)率なので、5年再入(所)率や、生涯再入(所)率だと、もう少し高い数値が出ると思われます*1。
また、「強制わいせつ犯の再入(所)率が重要犯罪のなかで最も高かった」というのは、個人的には、予想通りの結果です*2。重要犯罪とは、殺人、強盗、放火、強姦、略取・誘拐、強制わいせつの8罪種ですが、この中で最も犯罪を犯すハードルが低いと思われる「強制わいせつ」の再犯が増えてしまうのは無理からぬ事でしょう*3。
統計期間の違いがあるかもですが、馬渕澄夫衆議院議員の1月21日の日記に
法務省は犯罪者の同罪種による刑務所への「再入所の割合」という指数でこの「再犯性」に関わる数値を示してくれた。
それによると、性犯罪者受刑者が性犯罪で再入所した割合(再入率という)は7.2%、それ以外のたとえば窃盗など他の罪種での再入率は23.7%である。全受刑者の再入率は32.9%であるから、性犯罪者の再犯性はこのデータからは簡単に結論付けることはできない。
[まぶちすみおの「不易塾」日記(1月21日)より引用]
という記述があり、犯罪を犯すハードルが低いと思われる、窃盗など他の罪種の再入(所)率等が高い事が伺えます。
だからといって「強制わいせつ」の再犯性を低く見積もるべきだとは思いませんが、ミーガン法のように性犯罪者の前歴情報を住民に公開しなければいけないレベルの再犯性が「強制わいせつ犯」にあるとは到底思えません。
いずれにしても、犯罪全体から見れば、強制わいせつの再犯性が高くなくても、他の重要犯罪に比べて高いと言う事実があるのならば、その再犯性を抑える努力をすべきだと思います。その為に重要なのは、結局「更生プログラムを充実させる」と言う事になるのではないでしょうか。
【関連記事】 性犯罪者の追跡調査 再入所率 保護観察中の再犯
【関連リンク】 児童小銃
■ 2月23日の法務委員会
漆原良夫議員は犯罪者情報の開示に反対のモヨリ。がんがれ〜。
漆原議員の質問の中でも、「性犯罪者の再犯性が他に比べて高くないので、犯罪者情報の開示は行なうべきではない」と言う趣旨の事が指摘されていました。
2005-02-27 [J]
■ 警察庁の追跡調査
数日前の報道に、「児童対象性犯罪者を追跡調査 再犯状況や前歴 警察庁、実態把握へ」というのが、あったみたいですね。
警察庁は二十三日、昭和五十七年から平成九年までに、児童(十三歳未満)を対象とした婦女暴行容疑で検挙した容疑者の再犯状況について、追跡調査することを決めた。
(中略)
警察庁の付属機関「科学警察研究所」は十一年、九年までの十六年間に児童を対象とした婦女暴行容疑で検挙した容疑者五百二十四人について、前歴や再犯状況を調査。このうち、全体の13・9%が社会復帰後に婦女暴行や強制わいせつで再び検挙されていた。
今回の追跡調査では、この五百二十四人について、婦女暴行や強制わいせつのほか、児童買春・児童ポルノ法違反、痴漢、下着盗など関連犯罪も含めた再犯状況を詳しく調べる。
一方、昨年中に児童を対象とした性犯罪で検挙した容疑者約五百人についても同様に、前歴状況を調べる。
[Yahoo!ニュース(産経新聞2月24日付)より引用]
この記事だと少し分かりにくいので少し整理してみると、
・昭和57年から平成9年までの16年間に、児童に対する強姦罪で検挙された524人の13.9%が、社会復帰後に婦女暴行や強制わいせつで再び検挙されていた。と言うことが、平成11年の「科学警察研究所」の調査で分かっていた。
・警察庁は今月の23日に、上記の524人の強姦や強制わいせつのほか、児童買春・児童ポルノ法違反、痴漢、下着盗など関連犯罪も含めた再犯状況について、追跡調査することを決めた。
・同様に、昨年中に児童を対象とした性犯罪で検挙した容疑者約500人の、前歴状況も調べる。
……てな、感じでしょうか。示されているモノが、一定期間別のデータではなさそうですし、他の犯罪との比較もないので、13.9%という数値そのものは、余り意味がないような気がします。
また、今回行なう事を決めた追跡調査では、分母は「児童に対する強姦罪」という狭い範囲で固定されていますが、分子は「婦女暴行や強制わいせつのほか、児童買春・児童ポルノ法違反、痴漢、下着盗など関連犯罪」と言う具合に、範囲を広く取っているので、場合によっては、思っているよりも、大きい数値が「作り出される」かもしれないとは思います。
いずれにしても、判断材料として、個人情報以外のデータは全て開示して欲しいものですね。
【関連記事】 強制わいせつの再犯率 性犯罪者の追跡調査
■ ご注意と免責
ウチの日記のサイドバーにあるあまぞんのリンクから、本やCDが数点売れているっぽい*1ので、取り急ぎ、注意書きと免責事項をサイドバーに記載してみたり。
ちょっと、不恰好な気がするので、後でもうちょっとなんとかしたいですね。
*1 ありがとうございます〜<(_ _)>
■ また
そろそろ修羅場ってきたので、しばらく更新はダイエットネタくらいになりそうです。てゆうか、確定申告の計算もまだなので、本当に色々やばそげ(汗)。
_ 瀬賀沙実田好樹男 [どうも先生、御久し振りです。 先生は漫画描きで修羅場モードに成っているそうですね。漫画家はゲーム休みとかのものが在る..]
_ うめたろー [ゲームはやりませんですよ〜。好き過ぎて、止まらなくなってしまうので。]