2006-04-03 [J]
■ 心臓手術に「祈り」の効果なし?
心臓手術に「祈り」の効果なし? 米で1800人研究
最古の医療とも言われる「祈り」は、病気治癒に効果があるのか。患者を知らない人に祈ってもらって心臓手術の結果への影響を調べる研究が、米国で手術を受けた約1800人を対象に実施された。研究に資金提供したジョン・テンプルトン財団(本部ペンシルベニア州)は「今回の厳格な研究では、効果は確認されなかった」とする声明を発表した。
〔……〕
AP通信によると、祈りは患者とは関係ないボランティアが「手術が成功して早く回復し、合併症が起きない」よう祈ったという。手術の成功については、祈りの効果はみられなかった。逆に、祈りが行われていることを知っていた患者の59%が30日以内に合併症を起こしたのに対し、知らなかった患者は52%と、祈りの「マイナス効果」がみられた。
祈りが行われていることを知ることが、「祈らなくてはならないほど重症なのか」とかえって不安をかき立てた可能性などが指摘されている。
[asahi.com:2006年04月01日08時12分より引用]
ちなみに、ジョン・テンプルトン財団は、「科学を宗教に結び付けることに貢献した人を表彰する」為に『テンプルトン賞』というものを作った財団らしいです。その財団の調査で、このような結果が出た事は色んな意味で面白いですね。
『逆に〔中略〕祈りの「マイナス効果」がみられた』云々は、誤差の範囲内のようなキモ。まぁ、どちらにせよ「効果は確認されなかった」事には違いないのですが。